俳優の岡田将生さんが、蜷川幸雄さんが演出を手がける舞台「皆既食−Total Eclips−」に主演し、舞台に初挑戦することが28日、明らかになった。岡田さんは「俳優の先輩方から舞台の面白さをたくさん聞いていたので、いつか挑戦したいと思っていました」と意気込み、蜷川さんに対しては「怖い方というイメージを持っていましたが(笑い)、お会いしたら、包み込むような優しい目をされていて、『自由にやって!』とおっしゃっていただきました」と明かしている。
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同作は、蜷川さんが「最高のキャストがそろわないと実現できない」と上演の機会を模索してきた作品。19世紀フランスを代表する天才詩人、アルチュール・ランボーとポール・ヴェルレーヌの軌跡を描く。岡田さんは唐十郎さんをはじめとする劇作家や多くのアーティストに影響を与えたランボー役を務め、相手役となるヴェルレーヌは生瀬勝久さんが演じる。
蜷川さんは「『繊細な演技がちゃんとできて、うまいなあ』と思っていた岡田将生君と一緒に仕事をしようということになり、ランボーを提案したら、『やってみたい』と言ってくれた。じゃあ、勝負かけるか(笑い)!ということになったわけです」と話し、「ランボーを演じるとなると、いろいろと掘り下げていく必要があので、この挑戦はとっても良いステップになるだろうし、彼の新鮮な演技に出会いたい。僕も冒険する楽しみがあるなと思っています」とコメントしている。舞台は11月7日~29日にBunkamuraシアターコクーン(東京都渋谷区)で上演予定。