注目映画紹介:「劇場版カードファイト!! ヴァンガード」 初の劇場版は実写とアニメの2本立て

(C)bushiroad All Rights Reseved.(C)劇場版ヴァンガード製作委員会
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(C)bushiroad All Rights Reseved.(C)劇場版ヴァンガード製作委員会

 プレーヤーがヴァンガード(先導者)となって騎士やドラゴンを率いて対戦するカードゲーム「カードファイト!!ヴァンガード」をモチーフにした初の映画「劇場版カードファイト!! ヴァンガード」が13日に公開される。映画は、歌手のDAIGOさんが主演する実写版「3つのゲーム」(元木隆史監督)と、過去に放送されたテレビアニメ版に登場したキャラクターが再集結する完全新作アニメ「ネオンメサイア」(板垣伸監督)の2本立て。実写版はDAIGOさん演じる主人公の中学教師・ダイゴ先生が爆弾犯との緊迫した爆破デスマッチに挑む姿、アニメ版では先導アイチと櫂トシキが初タッグを組みファイトに挑む姿に注目が集まる。

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 実写版「3つのゲーム」は、ある日、警察に「VF」の文字が浮かび上がる炎の映像が付いた犯行メッセージが届けられる。VFはカードゲームのヴァンガードでの真剣勝負、つまり“ヴァンガードファイト”のことを意味し、犯人はヴァンガードファイトの一番強い大人を用意して三つのゲームに取り組ませることを要求。一番強い大人に選ばれたダイゴ先生(DAIGOさん)は、事件担当の大河内警部(高知東生さん)とともに犯人からの挑戦を受ける……という展開。

 カードゲームが題材で、しかも実写版とアニメ版の2本立てという異色すぎる作品だが、想像以上の面白さで驚いた。もちろん「ヴァンガード」の遊び方を知っている方が、より細かな部分で楽しめると思うが、特に実写版についていえば、ルールを知らなくてもカードを使ったファイトシーンやカードゲームの魅力が凝縮されていて、熱さを感じさせる作品に仕上がっている。DAIGOさんが演じる中学校教師として“ヴァンガード部”を盛り上げるダイゴ先生は、少しおちゃらけた部分もありつつ、随所で心に響く名言を連発し、DAIGOさん本人の雰囲気とマッチするかのような熱血ぶりに好感が持てる。ストーリー設定もきっちりと組み立てられ、小気味よいテンポとコンパクトさが心地いい。大河内警部役の高知さんとのファイトシーンは、熱すぎてしびれるだろう。アニメ版については、シリーズファンならたまらない展開が待ち受けている。新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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