マンガ家の楳図かずおさんが、慢性硬膜下血腫で昨年8月末と9月末に2度頭部の手術を受けていたことが明らかになった。転倒して頭をけがした影響といい、18日、初の監督・脚本を務める長編映画「マザー」(27日公開)の完成披露会見に登場し明らかにした。
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楳図さんは「右頭部で190cc、左頭部で250ccの血を抜いたんですよ。その後に撮影をしなきゃだめだったので大変でした」と話した。会見に同席し、撮影前に手術したことを聞いていた主演の歌舞伎俳優の片岡愛之助さんは「今回は、むりかな……って思っていました。奇跡的な復活をされて(驚きました)」と本音を語ると、楳図さんは「担当医に褒められました。それと立派な脳だって言われてうれしかったです」と話した。会見で2人は、レッドカーペットではなく赤と白のカーペットの上を歩いて登場する一幕もあった。
映画は、マンガ家・楳図かずお(愛之助さん)のもとに、ある出版社から「生い立ちを本にしたい」という話が来る。担当編集者・さくら(舞羽美海さん)は楳図の独特の創作の原点に、亡くなった母・イチエ(真行寺君枝さん)の影響が大きいことを知り調査を進めるが、やがて周囲で次々に怪奇現象が起こり始める……というホラー作品。
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