MD松尾の月間ヒット予測:モンハンがダントツ New3DSにも期待 14年10月

 「ヒット解析」でおなじみ、TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さんが、その経験と綿密な調査で、月間ランキングを大胆に予測する月1回の企画「MD松尾の月間ヒット予測」です。

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 昨年の10月はビッグタイトルの投入もあって全体的に市場が活気付き、10月としては異例の好成績でした。中でも「ポケットモンスターX・Y」(3DS、ポケモン)が圧倒的な売れ行きを記録。3DSでは初の「ポケモン」本編ということに加え、システムなどにも大幅に手が入って遊びやすくなったのが奏功したのでしょう。世代を超えて親子で遊べるという希少なシリーズですが、今回昔のファンだった親世代も回帰したとみています。また、Z指定タイトルの「グランドセフトオート5」(PS3、ロックスターゲームス)も売れ行きがすさまじく、ずっと品薄状態が続いていました。全体的に、コンシューマーゲームへの回帰が見られたといってもいいでしょうね。

 さて、今年の10月も期待できそう。ダントツと予想しているのは大ヒットシリーズの最新作「モンスターハンター4G(モンハン)」(3DS、カプコン)です。初動でのミリオンは確実な情勢で、どこまでいけるか注目しています。

 あわせて、3DSの上位互換機「Newニンテンドー3DS」(任天堂)も同時発売されます。本体の右側に新しくアナログ操作ができるCスティックがついており、モンハンで威力を発揮できるだけに爆発的に普及してくれるのでは。操作の面からこれまで3DS版を敬遠していたユーザー層の取り込みも見込めそうです。

 多くの根強いファンを持つ人気シリーズの最新作「キングダムハーツ−HD 2.5 リミックス−」(PS3、スクウェア・エニックス)も堅調な売れ行きが期待できそう。「サイコブレイク」(PS3・PS4、ベセスダ・ソフトワークス)も注目の一本。「バイオハザード」などを手がけた三上真司さんが手がけたサバイバルホラーで予約も好調。PS4版は、本体のけん引も期待できそうです。

 ◇14年10月のヒット予測

1位 モンスターハンター4G(3DS)

2位 キングダムハーツ−HD 2.5 リミックス−(PS3)

3位 大乱闘スマッシュブラザーズ for ニンテンドー3DS(3DS)

4位 サイコブレイク(PS4)

5位 実況パワフルプロ野球2014(PS3)

6位 実況パワフルプロ野球2014(Vita)

7位 サイコブレイク(PS3)

8位 テイルズ オブ ザ ワールド レーヴ ユナイティア(3DS)

9位 真・三国無双7 Empires(PS3)

10位 FIFA15(PS3)

 ◇参考 13年9月売り上げ結果(TSUTAYA調べ)

1位 ポケットモンスターX(3DS)

2位 ポケットモンスターY(3DS)

3位 グランドセフトオート5(PS3)

4位 モンスターハンター4(3DS)

5位 実況パワフルプロ野球2013(PS3)

6位 サカつく プロサッカークラブをつくろう!(PS3)

7位 テイルズ オブ シンフォニア ユニゾナントパック(PS3)

8位 実況パワフルプロ野球2013(PSP)

9位 ダンガンロンパ1・2 Reload(Vita)

10位 戦闘中 伝説の忍とサバイバルバトル!(3DS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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