女優の鈴木保奈美さん(48)がこのほど、乳がんの知識啓発のためのキャンペーン「ピンクリボンキャンペーン」の今年のアンバサダーに起用された。化粧品などの製造・販売で知られる「エスティ ローダー グループ」が1992年に創始したキャンペーンで、PR活動をする鈴木さんに美しさについて聞いた。
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時折、冗談を交え、終始、笑顔でインタビューに応じた鈴木さん。変わらぬ美しさを保つ秘訣(ひけつ)を聞くと、「美しさを保つという意味では(していることは)ないですね。健康のためだけです。ちゃんと食べるとか、ちゃんと寝るとか、ちゃんとお風呂に入るとか」とほほ笑む。
「トータルな意味で健康的で一日一日を楽しく過ごせれば、それが美しいっていうことじゃないかな」と語り、「外面的なことにとらわれないで内面を充実させたい」という。
「肉体的なことをとっても内臓がきれいだったら、たぶん肌も髪の毛もきれいだと思う。外側だけ一生懸命ケアしても、内臓が痛んでいたら、きっと肌はきれいじゃないですよね。連動していくものだと思うんです」と考えている。
また、「こうしなきゃいけないと思うと、それがストレスになってダメ」といい、生活にルールを作ることは「あまりない」という。食事に対しても「あと何回食事ができるだろうと思うと、適当なものでおなかを満たすのはつまらない。どうせ食べるなら、ちゃんと作られてておいしいものを食べたいなと思います」という発想で、「ちゃんと食べる」ことを心がけている。
とはいえ、輝くような肌には、なにか秘密があるのでは?と質問を続けると「それ(肌が美しく見えるの)は上手な照明さんが照明を当ててくださっているから。上手なメークさんが隠してくださっているからです。惑わされてはいけません」と冗談めかして笑う。
さらに「シミはありますよ。出るものは出ます。しょうがないから」とざっくばらんに明かし、「映るときは周りの方が(メークなどを)やってくれるからお任せするだけです。自分がやらなくちゃいけないことで、一番エネルギーを使うのは、お芝居。お芝居をまずちゃんとやらなくちゃいけない。だから人に頼めることは頼むんです」と笑顔を見せた。
「40歳を過ぎると『健康なら美』じゃないかな」と考えている。「70代、80代でプロポーションがどうという話になるわけではない」と例を挙げながら、「美の基準は、100人いたら100通り。年を取れば取るほど自由になっていくと思う。一つの基準にとらわれないでよくなっていく。年を取るのも悪くないなあと思います」と話す。
「その人なりのすてきがある。(自分に対して)ネガティブに考えず、自分を肯定して楽しんでいくということが、周りの人から見たら、十分美しいんじゃないかな」と話した。
次回は、「ピンクリボンキャンペーン」への考えや、仕事について聞く。
<プロフィル>
すずき・ほなみ。1966年8月14日生まれ。東京都出身。86年、テレビドラマで女優デビュー。91年に出演した連続ドラマ「東京ラブストーリー」(フジテレビ系)が大ヒットし、その後、さまざまなドラマに出演。98年に結婚し、芸能活動を一時休業した。女性誌「ミセス」(文化出版局)の2009年1月号の連載から芸能活動を再開し、11年のNHK大河ドラマ「江 姫たちの戦国」の市役で本格的に女優に復帰した。最近は、13年の映画「プラチナデータ」、同年の連続ドラマ「家族ゲーム」(同)、14年の「SMOKING GUN 決定的証拠」(同)などに出演している。
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