注目映画紹介:「映画ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ」 4人そろって大活躍

(C)2014 映画ハピネスチャージプリキュア!製作委員会
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(C)2014 映画ハピネスチャージプリキュア!製作委員会

 人気アニメ「プリキュア」(ABC・テレビ朝日系)シリーズの劇場版最新作「映画ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ」(今千秋監督)が11日に公開される。プリキュアシリーズは、普通の女の子が妖精の力を借りて伝説の戦士プリキュアに変身し、さまざまな困難に立ち向かう姿を描くアクションファンタジー。2004年の第1弾「ふたりはプリキュア」から毎年新シリーズが放送され、現在は第11弾「ハピネスチャージプリキュア!」が放送中だ。今作では、困っている人を放っておけない元気で明るい中学2年生の愛乃めぐみ(キュアラブリー)らが、人形たちの楽園・ドール王国を危機から救うために戦う姿を描き、千葉県船橋市の非公認キャラクター・ふなっしーが“本人役”で登場することも話題。

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 愛乃めぐみ(声・中島愛さん)らが保育園で人形劇を見せていると、突然バレリーナの人形が話し出し、「王国を救って!」と頼まれる。バレリーナ人形のつむぎ(声・堀江結衣さん)に連れられ人形たちの楽園・ドール王国へやって来ためぐみらは、数多くのぬいぐるみに歓迎されるが、そこにサイアークが出現。めぐみらはプリキュアに変身しサイアークを倒すと、王国のジーク王子(声・小野大輔さん)から舞踏会に招待される。ところが再びサイアークが現れ、さらに謎の男・ブラックファング(声・森川智之さん)も出現し、つむぎが捕えられてしまう。王国を守るためプリキュアたちが立ち上がるが……というストーリー。

 大人、そして男ながら、「プリキュア」シリーズの映画を見て思わずうるうると来てしまった。みんなの幸せを目指すめぐみと、やむにやまれぬ事情を抱えるつむぎのやり取りは、さまざまなことを考えさせられる。助け合う相手がいることの大切さや絆、誰かの力になるということの難しさなど、詰め込まれたメッセージの数々が痛みと優しさを伴って見る人の心に訴える。もはや子供向けアニメの劇場版という範疇(はんちゅう)を超え、大人が見ても十分に楽しめる作品だ。もちろん、映画版だけのスペシャルフォームチェンジや、スーパーハピネスラブリーとなって戦うキュアラブリーの雄姿といった華やかなアクションも見逃せない。恒例のミラクルライトでの応援シーンでは、緊迫感をあおる意外な演出がスパイスとなっている。ゲスト出演しているふなっしーは、普段の動きの再現率も高く、ある意味、作品をぶち壊して楽しませてくれる。11日から新宿バトル9(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/毎日新聞デジタル)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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