注目映画紹介:「宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海」 新視点で振り返る特別総集編

(c)2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会
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(c)2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会

 「宇宙戦艦ヤマト」のテレビシリーズ40周年を記念して制作された「宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海」(加戸誉夫監督)が、11日から公開される。テレビシリーズ全26話の総集編で、主人公・古代進(声・小野大輔さん)の視点でイスカンダルへの旅路を振り返る。迫力ある戦闘シーンや音響はもちろん、凝縮されたストーリーがテンポよく進み最後まで飽きずに楽しめる仕上がりになっている。

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 映画は、テレビシリーズ第1作放送から今年で40年を迎えることを記念して行われる「40周年プロジェクト」の一環で、テレビシリーズ「宇宙戦艦ヤマト2199」の特別総集編として新規カットなどを加え、惑星「イスカンダル」への旅路を新たな視点で振り返っている。外宇宙から襲来した謎の星間国家「ガミラス」による遊星爆弾で地球は壊滅的な被害を受け、人類滅亡までの猶予はあとわずか1年となっていた。人類に残された最後の希望は、恒星間航行が可能な宇宙戦艦「ヤマト」で、汚染された地球を浄化再生するシステム「コスモリバースシステム」を受け取りに行く「ヤマト計画」だった。主人公の古代進や艦長の沖田十三(声・菅生隆之さん)らはヤマトに乗り込み、惑星イスカンダルを目指すが……というストーリー。

 劇場用に用意されたという迫力ある音響や、スピード感あふれる戦闘シーンは見どころで、総集編だが大画面、高音質の映像はテレビシリーズのファンもまた改めて楽しめるだろう。目まぐるしく展開するテンポのいいストーリーも印象に残る。作品の予備知識がないと最初はやや戸惑うかもしれないが、凝縮されたストーリーの中で重要なポイントは丁寧に解説されているため、初めてでも問題なく鑑賞できる。敵・味方を問わず、21世紀に再登場する新たに生まれ変わった魅力的なキャラクターたちは第1作の“ヤマト”ファンも魅了するはずだ。11日から公開。(河鰭悠太郎/毎日新聞デジタル)

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