市川染五郎:父・幸四郎の夢背負い初の弁慶に「41年間憧れていた」

「吉例顔見世大歌舞伎」の会見に登場した市川染五郎さん(左)と松本幸四郎さん
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「吉例顔見世大歌舞伎」の会見に登場した市川染五郎さん(左)と松本幸四郎さん

 歌舞伎俳優の松本幸四郎さんと市川染五郎さんの親子が17日、池上本門寺(東京都大田区)で、11月に歌舞伎座(東京都中央区)で行われる「吉例顔見世大歌舞伎」の記者会見を開いた。同公演は、幸四郎さんの父である初代・松本白鸚の三十三回忌の追善興行として開催され、染五郎さんは父、祖父が演じた弁慶を初めて演じることについて「大きなハードルではある。41年間、憧れたものが実現する」と思いを語った。

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 幸四郎さんは、染五郎さんの弁慶役について「夢だったと思いますし、私にとっても夢がかないました。この日のために、一生懸命やってきたのではないか?とも思えるくらい。息子が夢をかなえてくれた。(歌舞伎は)手に職をつける、芸をつけることだと思う。(染五郎さんの)役者っぷりが職人になってきたと思うので、いい時期だと思います」と感慨深げに話した。

 また、プロ野球・巨人ファンの染五郎さんは「(クライマックスシリーズで連敗したことが)気がかり。来月(の公演)のモチベーションにもつながってくる」と笑顔で話していた。

 この日、2人は池上本門寺で白鸚の墓参りを行った。三十三回忌の追善興行は、幸四郎さんが「熊谷陣屋」で熊谷直実、染五郎さんが「勧進帳」で初めて弁慶を演じる。11月1~25日に開催。

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