お笑いコンビ「タカアンドトシ」が、11月2、3の両日、約5年ぶりに単独ライブを開催する。トシさんは「ちょうど結成20年の節目なので、ちょうどいい時にできたかなと思いますね」と気合十分。「本当はもうちょっと早く2、3年ぶりくらいでやりたかった」というタカさんも「(間が)空いた感じは自分の中にはない。気合が入っていますね!」と意気込む一方、「スタミナがもつかな。5年前のライブのあの感覚を戻すのはすごく大変ですから。リハビリ的な単独ライブ……」とちゃめっ気たっぷりに語った。タカトシの2人に単独ライブへの思いと笑いに対するこだわりを聞いた。
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今回は「2020年東京五輪の正式種目に漫才を!」というテーマで、“競技漫才”のうち「個人」「団体」「歌ネタ」「カバー」など、さまざまな部門に応じた漫才を披露する。ほぼ新ネタ、漫才オンリーのライブになるといい、タカさんは「歌ネタは『どぶろっく』とかが人気だけど、もっとエンターテインメント色が強い感じにする。漫才というよりお芝居を見る感じかな」と説明。トシさんは「僕ら以外の芸人も入れてやる。カバーは往年の大先輩のネタを、格好も含めて忠実にやります。どの先輩のものをやるのかは、見てのお楽しみ」と自信を見せる。
単独ライブは5年ぶりとなるがその間も、タカさんは「毎年、『単独どうする?』と話をしていた」と明かし、いつでも単独ライブをやりたい思いがあったという。5年ぶりになったことについては「不安と期待的な(思い)。でも新ネタをやるイベントは2年前からやっていて、ネタを作ることに対しては、ちょっとずつ感覚を戻している」と準備は欠かさなかったことを明かしつつ、「リハビリ的なライブなので、温かい目で見ていただきたい。期待しすぎるなよ!」とファンへ弱気なメッセージを送った。すかさずトシさんが「リハビリやってどうすんだよ! 力強く言うなよ!」と突っ込み、「大いに期待してください!」と力を込めてアピールした。
漫才に対して熱い思いをぶつける2人に、2015年夏に復活することが発表された漫才コンテスト「M−1グランプリ」について聞くと、トシさんは「復活したら(「THE MANZAI」と合わせて)春夏の甲子園みたいになる。連覇したらすごいよ」と話す一方、「(芸が)粗くなりそうだけれどね。ルールがどうなるのか……」とコメント。タカさんも「漫才を見る機会が多くなりそうですけれど、若手にとって、やりやすくなるのかどうなのか。我々の時代じゃなくてよかった。若手にとってはチャンスが増えていいんじゃないですかね」と語った。
M−1グランプリは、「まさに“競技漫才”ですから、余計な言葉を入れたら負け。使う筋肉が違うんですよ」とタカさんは説明する。自分たちが出場していた頃を振り返って「ネタのことしか考えていないときでしたから……」と懐かしそうに振り返った。
これまで同大会は、結成10年以内の若手のみというルールがあったが、「もしルールが変わって出られるなら?」と出場の可能性を聞くと、タカさんは「そんなに甘いもんじゃない」とひと言。トシさんも「もうないっすね。あそこは相当エネルギーがいる場所。今やっているレギュラー全部やめて、毎日舞台に立ってネタを作って、ネタのことしか考えていないと……」と厳しさを語っていた。
タカアンドトシ。タカ(1976年4月3日生まれ、北海道出身)とトシ(1976年7月17日生まれ、北海道出身)のコンビで、1994年5月結成。「いきなり!黄金伝説。」(テレビ朝日系)、「天才!志村どうぶつ園」(日本テレビ系)、「もしものシミュレーションバラエティー お試しかっ!」(テレビ朝日系)など、バラエティー番組を中心にレギュラー番組を10本以上担当。多くのテレビ番組に出演する一方で、約2カ月に1度の頻度で新ネタライブを開催してきた実力派。2009年に行った「勝手にM−1グランプリ」から5年ぶりとなる単独ライブ「タカアンドトシ20年目単独ライブinEXシアター~2020年東京五輪の正式種目に漫才を!~」は11月2、3日の2回公演。チケットは販売中。