東京国際映画祭:アップルシード新作上映に荒牧監督「強引に作ってよかった」

東京国際映画祭で上映された「アップルシードアルファ」の舞台あいさつに登場した荒牧伸志監督
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東京国際映画祭で上映された「アップルシードアルファ」の舞台あいさつに登場した荒牧伸志監督

 劇場版CGアニメ「アップルシード」の荒牧伸志監督が28日、東京国際映画祭で上映された新作「アップルシードアルファ 日本語字幕版」(日本版1月17日公開)の舞台あいさつに登場。荒牧監督は「実は(製作に)かなりの反対がありましたが、私の独断というか強引な部分を含めて、この作品の完成に関わってくれたスタッフやキャストさんたちに感謝を伝えたい」と心境を語った。

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 「アップルシード」は、「攻殻機動隊」などの士郎正宗さんのメジャーデビュー作で、2125年を舞台に第5次非核大戦を生き抜いた元特殊部隊のデュナンと全身をサイボーグ化した恋人のブリアレオスの活躍を描いたSFマンガ。「アルファ」は、大戦後、米ニューヨークでギャングから依頼された仕事をこなすだけの日々を過ごしていたデュナンとブリアレオスが、アイリスとオルソンと出会い、人類の希望を守る戦いへ身を投じる……という内容。同作品は既に欧米でソフト配信とパッケージ販売をしており、国内では日本語に吹き替えた「日本版」を公開予定。デュナン役を小松由佳さん、ブリアレオス役を諏訪部順一さん、アイリス役を悠木碧さん、オルソン役を高橋広樹さんが務める。

 荒牧監督は「新しいアップルシードを作るという意味で、一番重要なデュナンとブリアレオスにフォーカスした物語にしたかった。シチュエーションとして戦争が終わったあとの廃墟の中の2人の心情を、映像の手触り感や廃墟生活の質感などでリアルに伝えたかった」と作品に込めた思いを明かした。

 また、同映画のメインテーマを担当した音楽プロデューサーの中田ヤスタカさんも登場し、「最初に映像を見たときに、リアルと重厚さが伝わってきた。重厚感のあるメカが軽々しく動くシーンなど、音楽でどういう影響を出せるか楽しく作らせていただいた」と話した。舞台あいさつには、声優を務める小松さん、諏訪部さん、悠木さん、高橋さんと、デュナンのコスプレをしたモデルのゆらさん、ブリアレオスの着ぐるみも登場した。

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