アジア最大級の映画祭「第27回東京国際映画祭(TIFF)」が31日閉幕し、六本木ヒルズ(東京都港区)でクロージングセレモニーが行われた。15作品が出品されたコンペティション部門から最高賞の「東京グランプリ」を獲得したのは、米映画「神様なんかくそくらえ」(ジョシュア・サフディ監督、ベニー・サフディ監督)だった。同部門に日本映画で唯一出品されていた女優の宮沢りえさんが主演した「紙の月」(吉田大八監督)は、観客賞と宮沢さんが最優秀女優賞のダブル受賞だった。
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「神様なんかくそくらえ」は、少女の青年に対する絶望的な愛の物語を軸に、ャンキーとして生きていく若者たちを徹底したリアリズムで描いた作品。主演女優のアリエル・ホームズさんの実体験を脚本に映画化された。
ジョシュア監督は「東京国際映画祭に入選したというニュースを聞いたとき、これ以上のことはない、エキサイティングなニュースだと思った。でもなぜかそのとき、(この映画は)日本人に受けるのではないかという感覚がした。東京の街に感謝を申し上げます」と喜びを語った。
また、コンペティション部門に出品された作品の中から、WOWOW加入者が選考委員となる「WOWOW賞」にはカザフスタンで実際に起きた出来事に監督がインスパイアされ作られた「草原の実験」(アレクサンドル・コット監督)が選出された。アレクサンドル監督は受賞について「とても素晴らしい賞。映画祭での受賞を決める審査員の方々は専門的な知識を持っている方々ですが、テレビの視聴者というのは普通にご覧になっている方々だからです。その方たちが純粋に正直な気持ちで私の作品を選んでいただいたことを本当にうれしく思います」と語った。
一般客から最も多くの支持を得た観客賞には、角田光代さんの長編小説が原作で平凡な主婦の巨額横領事件を描いた「紙の月」が選ばれ、主演の宮沢さんは「最優秀女優賞も受賞。宮沢さんは「(映画の主演は)7年ぶりでとても不安、緊張があったけれど、吉田監督の、粘り強い厳しい、でも愛がこもった演出によって梅澤梨花という手ごわい役を乗り越えられたと思います」と感激に声を震わせながら喜びを語った。
<コンペティション部門>
東京グランプリ:「神様なんかくそくらえ」▽審査員特別賞:「ザ・レッスン/授業の代償」▽最優秀監督賞:ジョシュア・サフディ、ベニー・サフディ「神様なんかくそくらえ」▽最優秀女優賞:宮沢りえ「紙の月」▽最優秀男優賞:ロベルト・ヴィエンツキェヴィチ「マイティ・エンジェル」▽最優秀芸術貢献賞:「草原の実験」▽観客賞:「紙の月」▽WOWOW賞:「草原の実験」
<アジアの未来>
アジアの未来 作品賞:「ゼロ地帯の子どもたち」▽国際交流基金アジアセンター特別賞:「遺されたフィルム」
<日本映画スプラッシュ>
日本映画スプラッシュ 作品賞:「百円の恋」▽日本映画スプラッシュ スペシャル・メンション:「滝を見にいく」
<SAMURAI賞>
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