元サッカー日本代表の中田英寿さんが10月31日、東京都内で行われた「スペシャルオリンピックス日本20周年記念パーティー」で、日本人初のスペシャルオリンピックスのグローバルアンバサダーに就任したことが発表された。グローバルアンバサダーにはこれまで、女優のチャン・ツィイーさん、ビル・クリントン元米大統領、元NBAプレーヤーのディケンベ・ムトンボさんらが選ばれており、日本人では初めて。中田さんは「どこに行ってもスポーツは一番のコミュニケーション。スペシャルオリンピックスのことはまだ知らない人が多いが、たくさんの人に知ってほしい」とコメントした。
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「スペシャルオリンピックス」とは、知的障害のある人たちに年間を通じて、さまざまなスポーツトレーニングと、その成果の発表の場である競技会を提供している国際的なスポーツ組織。日本では1994年11月27日に設立され、12年から公益財団法人として活動している。この日は、設立20周年を祝うパーティーで、2015年7月に米国で開催される「スペシャルオリンピックス夏季世界大会・ロサンゼルス」への日本選手団派遣費の資金集めと、福岡で開催した「スペシャルオリンピックス日本夏季ナショナルゲーム・福岡」のPRも兼ねている。スペシャルオリンピックス国際本部会長のティモシー・ペリー・シュライバーさん、スペシャルオリンピックス日本理事長の有森裕子さん、キャロライン・ケネディ駐日米国大使も出席した。
中田さんは「言葉の分からない国、文化の違ういろんな国に行きましたが、サッカーのお陰でいろんな人とコミュニケーションが取れた」と自身の経験を語り、「スポーツは一番のコミュニケーションだと思ったので一緒に何かできないかと話した結果、アンバサダーをお引き受けした。スポーツ選手という経験を生かして、いろいろな海外の選手を巻き込んでいければ」と呼びかけた。