話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は「プリキュア」のシリーズ第11弾「ハピネスチャージプリキュア!」です。東映アニメーションの柴田宏明プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
−−作品の概要と魅力は?
2004年にスタートした「ふたりはプリキュア」に始まるプリキュアシリーズは「女の子が変身して超人的な力を得て戦う」ことを通して「ヒロインたちの華麗なアクション」と「友だち同士の絆」を描いてきた作品です。今年の2月にシリーズは10周年を迎え、今は第11作目の「ハピネスチャージプリキュア」が放送中です。メインターゲットは3~6歳の女児。女の子たちがなりきり遊びをしたくなるような、ヒロインたちのかわいい衣装と颯爽(さっそう)としたアクションが最大の魅力です。
−−恋愛やファッションを取り入れたことも話題ですが、狙いは?
プリキュアシリーズが一貫して守っていることは、実際の女の子たちが興味のあることを作品の中に取り入れることです。恋愛やファッションは女の子にとっては永遠のテーマ。それはメインターゲットの女児だけでなく、一緒に見てくれているお母さんやお姉さんたちにとってもそうです。家族みんなで見てもらうことがプリキュアの理想ですので、そういった要素は積極的に盛り込んでいます。
−−作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?
ファッションを取り入れようと思い、「プリカード」という要素を設定したのですが、「変身用」「フォームチェンジ用」「変装用」と多種多様なプリカードが登場しているので、「入手するカード」と「使うカード」のコントロールが大変でした。
劇中でプリキュアたちが手に入れていないカードを使わせることはできないのですが、後の話数で「どうしてもこのカードを使いたい!」というものが出てきたときは、さかのぼって前のシナリオやコンテを直したり、カードをゲットする時の(妖精の)リボンの声を録り直したりもしました。苦労しましたが、お子さんたちがカードで楽しく遊んでいる姿を見ると、苦労が報われた感じがしてうれしいです。
−−今後の見どころを教えてください。
ストーリーはここから一気に佳境に入っていきます。今までに数々の謎や伏線が張り巡らされていますが、それらが話のメインテーマになり怒濤(どとう)の展開を見せていきます。クイーンミラージュたち幻影帝国との戦いも急加速で激しさを増していき、今まで怪しい動きを見せていたあの人も表舞台に登場します。監督以下、スタッフたちもますますテンションを上げて頑張っております。お楽しみに!
−−ファンへ一言お願いします。
番組開始当初からすると、めぐみも、ひめも、ゆうこも、いおなも大きく成長してきました。特にひめなんかは、最初はめぐみにも声をかけられないくらい臆病だったのに、今ではいおなともすっかり打ち解け、一人前のプリキュアになって感慨もひとしおです。しかし、幻影帝国との戦いはまだ続きます。ここからは彼女らが成長したそれぞれの力を100%発揮して、待ち受ける最大の試練に立ち向かっていきます。ラストまで1話たりとも目が離せない展開が続きますので、どうぞ最後まで応援よろしくお願いいたします!
柴田宏明プロデューサー(東映アニメーション)
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