畳の花道:「囚人リク」瀬口忍の“幻”の連載デビュー作 初の単行本化

(C)S.SEGUCHI 2014
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(C)S.SEGUCHI 2014

 マンガ誌「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で「囚人リク」を連載している瀬口忍さんのデビュー作「畳の花道」が初めて単行本化され、12月9日に第1巻と第2巻が発売されることが12日、明らかになった。発行元のヴィレッジブックスによると全6巻を発行予定で、表紙カバーはすべて新たに描き下ろされる。

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 「畳の花道」は、2004~10年に連載された格闘マンガ。全日本柔道選手権で優勝したものの、対戦相手が試合直後に死亡したことから柔道を捨てる決意をし、総合格闘家への転身を余儀なくされた康樹は、少年時代の友人で人気俳優の照と20年ぶりに再会を果たす。照は康樹の柔道への熱い思いや未練を感じ取り、康樹を再び柔道の世界に戻すことを誓い、俳優を休業して自らが柔道家となって五輪金メダルを目指す……というストーリー。全66話でこれまでに単行本化はされていなかった。

 瀬口さんは「初めての連載でうれしかったし、なにしろ好き放題に描かせてもらい、最高に楽しかったです。ばかばかしいことを一生懸命にやってる感じがとても大好きなところです」と連載当時を振り返り、「僕にとって主人公の照は理想の男ですし、康樹はイライラさせるところがたっぷりですが、その情けないところがたまらなく愛おしい男です。そんな2人が活躍する僕の連載デビュー作をぜひ読んでくれたら、うれしいです!」とメッセージを寄せている。

 ヴィレッジブックスの担当者は「『畳の花道』は、このまま埋もれさせておくにはあまりにも惜しい作品です。10年前でありながらすでに『囚人リク』のヒットを予感させる絵のうまさ、動きのダイナミックさ、物語の巧みさなど、特筆すべき才能を膨大に楽しめます」とコメント。「大流行していた(総合格闘技イベント)PRIDEなどの格闘技の選手をベースにしたキャラクターや時代の人気者が多数登場しますが、今読んでもまったく古くさくない。東京オリンピック開催に絡んだストーリーも展開され、時代の先取り感もビシビシと感じられます」と魅力を語っている。

 「畳の花道」は第1、2巻が12月9日に同時発売。690円(税抜き)。

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