MD松尾のヒット解析:トップはウイイレ ポケモンに期待

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

 ついに年末商戦がスタート。首位を飾ったのは「ワールドサッカーウイニングイレブン(ウイイレ)2015」(コナミデジタルエンタテインメント)のPS3版でした。期待通りの首位ですが欲を言えばもう少し伸びてほしかったところ。2、3位にはZ指定タイトルの「コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア」(スクウェア・エニックス)がランクイン。4位は「ウイイレ」のPS4版で、本体の売り上げも前週の2倍弱まで増えており、けん引効果がみられました。予想以上の売れ行きだったのは「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」(PS3・Vita、セガ)。かなりの売れ行きで欠品してしまった店舗も多かったようです。

 ◇今週の動き

 個人的にも発売が楽しみな「ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア」(3DS、ポケモン)が圧倒的でしょう。予約では「アルファサファイア」が若干先行しているようで、年齢層は20歳前後のユーザーが多いですね。子供のころにGBA版の「ルビー・サファイア」を遊んでいた年齢層が20歳前後と最もゲームを遊べる年齢に達しているのでかなりのセールスが期待できそう。このタイミングで本体をNew3DSに買い替えるお客さんも多いのでは。そのほかの新作では「真・三國無双7 エンパイアーズ」(PS4・PS3、コーエーテクモゲームス)、Z指定タイトルの「アサシン クリード ユニティ」(PS4、UBIソフト)などに注目しています。

 ◇ランキングは次の通り。(10~16日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 ワールドサッカーウイニングイレブン 2015(PS3)

2位 コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア(PS3)

3位 コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア(PS4)

4位 ワールドサッカーウイニングイレブン 2015(PS4)

5位 ONE PIECE 超グランドバトル!X(3DS)

6位 電撃文庫 FIGHTING CLIMAX(PS3)

7位 モンスターハンター4G(3DS)

8位 電撃文庫 FIGHTING CLIMAX(Vita)

9位 進め!キノピオ隊長」(WiiU)

10位 大乱闘スマッシュブラザーズ for ニンテンドー3DS(3DS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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