高橋みなみ：涙と笑顔でAKB48卒業を発表　1年後の10周年めどに

　AKB48グループ総監督の高橋みなみさんが8日、東京・秋葉原のAKB48劇場で行われた「AKB48劇場9周年特別記念公演」で涙と笑顔で卒業を発表した。卒業時期はAKB48が10周年を迎える1年後がめどで、後任となる次期総監督には横山由依さんを指名。草創期からグループを支えた初期メンバーの“たかみな”がついにAKB48から旅立つことになった。

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　同劇場のこけら落とし公演が行われた2005年12月8日から9年。この日の公演の終盤、あいさつに立った高橋さんはファンに9周年を迎えた喜びと感謝を伝えた上で、「ここで私からひとつ発表させてください」と切り出し、「私、高橋みなみは、2015年12月8日をめどにAKB48を卒業します」と発表した。

　異例とも言える1年前の卒業発表だが、高橋さんは「私はAKB48グループの総監督です。メンバーに引き継ぐ時間、猶予をいただくためにこのタイミングでの発表とさせていただきました」と説明。「私にとって素晴らしい後輩です」と後任の次期総監督に横山さんを指名した。横山さんは涙を流し、唇をかみしめながら高橋さんを見つめ何度もうなずいた。

　最後に高橋さんは、メンバーやファンに向け「悲しいことではないということです。AKBは来年10周年、大切な1年です。私もこのグループに10年いられたことはとてもうれしいですし、10年で終わるようなグループではないと思っています。11年目につなげてほしい。大丈夫だと思っています。なので、私なりに一生懸命、横山由依と残されたメンバーたちにバトンをつなげたいと思いますので、これからもAKB48グループの応援をよろしくお願いします」と涙を流しながらも笑顔で語った。

　劇場にはメンバー100人以上が集い、チームごとのパフォーマンスや各期ごとのユニットコーナーなどが繰り広げられた。また、劇場ロビーには10周年の2015年12月8日午後7時に向けてカウントダウンしていく時計のオブジェもお目見えした。