このマンガがすごい!2015:異色作「聲の形」が選出

「このマンガがすごい!2015」のオトコ編で1位になった「聲の形」のイラスト=講談社提供
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「このマンガがすごい!2015」のオトコ編で1位になった「聲の形」のイラスト=講談社提供

 宝島社がその年に人気のマンガをランキング形式で発表するガイドブック「このマンガがすごい!2015」が10日発売され、オトコ編は聴覚障害を持つ少女と少年の心の触れ合いを描いた大今良時さんの「聲の形(こえのかたち)」(講談社)が1位に選ばれた。オンナ編の1位は、中学2年生の女の子・ちーちゃんの日常を描いた阿部共実さんの「ちーちゃんはちょっと足りない」(秋田書店)だった。

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 「このマンガがすごい!」は、書店員やマンガに精通した著名人などが選ぶ人気の“賞”の一つとして知られており、13年10月1日~14年9月30日にコミックスが発売された作品が選考の対象。昨年は「暗殺教室」(集英社)がオトコ編、「さよならソルシエ」(小学館)がオンナ編の1位に選ばれた。ガイドブックには、上位作品の解説や作者のインタビュー、トップ50のランキングが掲載されている。520円(税抜き)。

 「聲の形」は、「別冊少年マガジン」2011年2月号と「週刊少年マガジン」13年12号に読み切りが掲載され、読者の反響や監修の全日本ろうあ連盟の後押しもあり、「週刊少年マガジン」で13年8月~14年11月に連載された。ヒロインへのいじめの描写が生々しいことなどから、雑誌掲載をめぐって編集部内でも意見が真っ二つに分かれた異色作で、アニメ化も決定している。

 「ちーちゃんはちょっと足りない」は、季刊マンガ誌「もっと!」で13年3月~14年3月に連載された作品。今年の第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で新人賞を受賞したことも話題になった。

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