MD松尾の月間ヒット予測：「テイルズ オブ ゼスティリア」に期待　15年1月

　「ヒット解析」でおなじみ、TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー（MD）の松尾武人さんが、その経験と綿密な調査で、月間ランキングを大胆に予測する月1回の企画「MD松尾の月間ヒット予測」です。

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　2014年の1月はほぼ例年通りの売れ行きで推移しました。「星のカービィ　トリプルデラックス」（任天堂）、「パズドラZ」（ガンホーオンラインエンターテイメント）といった3DSの人気作に加え、13年末に発売された「ファイナルファンタジー10／10−2　HDリマスター」（PS3・Vita、スクウェア・エニックス）が売り上げに大きく貢献。キッズ向けからゲーマー向けまで幅広いユーザー層に訴求できたといえるでしょう。

　さて来年の1月はラインアップの問題もあってやや厳しいか。トップの「テイルズ オブ ゼスティリア」（PS3、バンダイナムコゲームス）は明らかにSクラスのタイトルといえますが、売り上げを下支えしてくれるAクラスのタイトルが少ない印象です。ただし、ハード部門では昨年にはなかったPS4がありますのでその点はプラス要因といえるでしょう。

　期待の「テイルズ オブ ゼスティリア」は大人気シリーズの最新作ですし、RPGでは久々の大型タイトルということも手伝ってヒットが期待できそう。PS4への転換期に差しかかりつつあるこの時期の発売ということもあり、まさに集大成といってもいいのでは。もちろん現在爆発的な売り上げを記録している「妖怪ウォッチ2 真打」（3DS、レベルファイブ）もお年玉需要が見込めそうです。注目は「デビルサバイバー2 ブレイクレコード」（3DS、アトラス）。DSで人気を博したシミュレーションRPGの3DS版で、さまざまな追加要素も盛り込まれており期待できそうです。

　◇15年1月のヒット予測

1位　テイルズ オブ ゼスティリア（PS3）

2位　妖怪ウォッチ2 真打（3DS）

3位　大乱闘スマッシュブラザーズ for WiiU（WiiU）

4位　ファイナルファンタジー エクスプローラーズ（3DS）

5位　ポケットモンスター アルファサファイア（3DS）

6位　モンスターハンター4G（3DS）

7位　ポケットモンスター オメガルビー（3DS）

8位　デビルサバイバー2 ブレイクレコード（3DS）

9位　ファークライ4（PS4）

10位　レジェンドオブレガシー（3DS）

　◇参考 14年1月売り上げ結果（TSUTAYA調べ）

1位　星のカービィ　トリプルデラックス（3DS）

2位　パズドラZ（3DS）

3位　機動戦士ガンダム　エクストリームバーサス　フルブースト（PS3）

4位　戦国BASARA4（PS3）

5位　ゼルダの伝説　神々のトライフォース2（3DS）

6位　ファイナルファンタジー10／10−2　HDリマスター（PS3）

7位　ファイナルファンタジー10／10−2　HDリマスター ツインパック（Vita）

8位　ポケットモンスターX（3DS）

9位　モンスターハンター4（3DS）

10位　ポケットモンスターY（3DS）

　◇プロフィル

　松尾武人（まつお・たけと）　TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ　リーダー

　「GAME　TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。