「機動警察パトレイバー」シリーズの実写化プロジェクトの最終章にあたる「THE NEXT GENERATION パトレイバー」第7章の初日舞台あいさつが10日、東京都内の映画館で開催され、押井守監督や女優の真野恵里菜さんらが登場。押井監督は第7章の撮影を振り返り「やっちゃいけないことをやった。アニメからご覧になっている方は『あそこだな』ってわかると思うんですけど、このエピソード(第7章)だけだと完結していない部分があって、(5月公開予定の長編)映画を見ると答えがわかる。こずるい仕掛けになっている」と自嘲ぎみに語ってみせた。
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押井監督は第7章のキーポイントに筧利夫さん演じる後藤田継次特車2課隊長と声優の千葉繁さんふんするシバシゲオ整備班班長のシーンを挙げ、「大人の芝居になっている。間合いをたっぷりと取っていて……取りすぎたかなって思うくらい」と語ると「そろそろやばくなってきていると伝えるのが狙いで、セリフで匂わせていたり、画面に映らない部分でも動き出している」と長編映画に向けた章であることを強調。泉野明役の真野さんも「長編につながる大事な章、スクリーンのすみずみまで見てほしい」と呼びかけた。舞台あいさつには筧さんと千葉さんも登場した。
「機動警察パトレイバー」は、歩行式の作業機械・レイバーが実用化された近未来を舞台に、レイバー犯罪に立ち向かう警視庁の特科車両2課中隊(特車2課)の活躍や隊員の日常を描いたSF作品。1988~94年に「週刊少年サンデー」(小学館)でゆうきまさみさんのマンガが連載され、89~90年にはテレビアニメも放送された。
今回の新作は、押井監督が総監督・脚本を担当。全7章のシリーズがイベント上映中で、第7章は、1993年に公開された劇場版アニメ「機動警察パトレイバー 2 the Movie」のアフターストーリーとなるエピソード12「大いなる遺産」と、「シリーズ総集編」で構成されている。人気キャラクター・南雲しのぶが登場するほか、5月に公開予定の長編劇場版「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」への布石となる内容も盛り込まれる。
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