4人組ロックバンド「flumpool」が12日、地元・大阪の松原市文化会館で行われた成人式の式典にサプライズ登場し、ライブを行った。ボーカルの山村隆太さんが学生時代、好きだった音楽から離れがちになり、教師の道に進みかけていた時に、教育実習として訪れた中学校の生徒が、この日成人を迎える年齢になることから、教え子たちの記念すべき成人を祝うために山村さんが熱望し、このサプライズライブが実現。山村さんはMCで「社会に出ると楽しいこと、苦しいこともありますが、一緒に戦っていきましょう!」と新成人を激励した。
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山村さんは地元中学校に教育実習に訪れた際、入学したばかりの1年生を担当することとなり、実習期間が終わる最後のホームルームでオリジナル楽曲を一人でギターを弾きながら歌ったという。その場にいた多くの生徒が真剣に耳を傾け、涙ながらに感動を伝えた。その出来事が、音楽の道に進むべきか、教師の道へ進むべきか、悩んでいた山村さんの背中を押し、自分の進むべき道を示してくれたという経験があり、今回は“恩返し”のため同地を訪れた。
式典中、「本日は松原市出身の皆さんの先輩たちがお祝いに駆けつけてくれています!」というアナウンスで幕が上がり始め、flumpoolの「花になれ」のイントロがスタート。幕が上がり切ると、そこにはflumpoolの4人がいた。新成人らのどよめきと大歓声の中、「君に届け」「星に願いを」など全4曲を披露した。
今回はもう一つのサプライズがあり、ライブを終えた後のMCで、今年8月に自身初の単独野外ライブを、地元大阪のこれまでライブが開催されたことがない会場で開催することを発表し、この日一番の歓声が上がった。野外ライブは“原点回帰”と“故郷へのエール”をテーマにした、 flumpool自身最大規模のライブとなる予定で、松原市の隣にあり、メンバーが幼い頃から慣れ親しんでいる大泉緑地公園(堺市北区)で8月8日と9日の2日間、開催予定。
山村さんは今回の野外ライブを決めた理由を、ストリートライブをしていた原点に返って「自分たちが本来歌いたかったメロディーや伝えようとした歌詞、バンドとして無邪気に楽しみながら演奏していた頃の自分たちを再確認しなければならない必要性を感じた」ことと、「地元大阪に帰るたびにどこか見慣れた街並みや生活している人たちの明るさや元気がなんだかなくなっていっているよう」に感じ、「微力かもしれませんが僕らを育ててくれた大阪を少しでもにぎやかにできたらと思った」と説明している。