名探偵コナン
#1188「追跡!探偵タクシー3」
1月10日(土)放送分
スマートフォンで読む無料マンガ雑誌ともいえる「マンガアプリ」が大手出版社の参入で話題となる中、マンガとは無縁のゲーム事業を手掛ける「NHN PlayArt」のマンガアプリ「comico(コミコ)」が注目を集めている。横ではなく縦にスクロールしながら読む画面、ほぼ新人作家で構成、公式作品作家には毎月最低20万円の原稿料……と独自の施策を展開し、スタートから1年あまりで800万ダウンロードを超えるなどマンガアプリ業界の“台風の目”となっている。同社comico事業部マネージャーの春木博史さんにサービス開始の背景や好調の理由などを聞いた。
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マンガアプリは近年、大手出版社の動きが目立っている。DeNAの「マンガボックス」は、2013年12月配信の創刊号から講談社が「進撃の巨人」や「金田一少年の事件簿」のスピンオフ作品などを提供し、現在、700万ダウンロードを突破している。集英社は「週刊少年ジャンプ」電子版や過去の名作が読めるマンガアプリ「ジャンプ+(プラス)」を14年9月に“創刊”し、3カ月で250万ダウンロードを達成するなどこちらも急成長を遂げている。コミコは13年10月スタートし、現在は800万ダウンロードを突破するなど大手出版社に負けない人気ぶりを見せている。
NHNはゲーム事業を中心に手掛ける会社だが、「コミックとゲームは親和性が高い」と考え、アプリ開発に着手。コンセプトは「スマートフォンで読みやすいアプリ」。従来の横スクロールのマンガアプリに操作性の面などで疑問を感じていたといい、縦スクロール、オールカラーを採用することにした。マンガは門外漢でもコンテンツ制作は得意分野。「(開発チームと)距離が近いのでスピードも決断も速い」と語る通り、次々にアイデアを具現化していった。
同アプリには現在、100人以上の公式作家が集まっている。当初は個人でウェブマンガを発表している作家などを集めていたが、13年12月に投稿機能を備えたことで投稿作家が集まる環境が整った。現在は3分の1以上は投稿からスタートした作家だ。投稿はチャレンジ作品からスタートして公式作品へとステップアップしていく仕組みで、公式作品の連載作家には原稿料として最低20万円を保証する。春木さんは「いい作品を生み出すためには集中できる環境が重要」と同制度に踏み切った理由を語る。
作家は女性が多く、20代が多くを占める。縦スクロールはセリフと空白の間隔が独特で、色のグラデーションなどを効果的に使うことが求められるため、経験豊富なベテランほど紙(媒体)の経験が邪魔になるのか、若い作家が中心となっている。
コミコは1年で600万、今年1月には800万ダウンロードを達成。春木さんは好調の理由を「まず、作品数が蓄積されたことが大きい」と分析する。また、読者と作家の距離が近いこともあるという。読者から寄せられたコメントを参考に、「プロットはそのままで、読者の気分に合わせて作品を修正していくことなどを上手にやっていける作家さんも多い」といい、同アプリは「読者さんも編集者」というスタンスなのだという。
収益の柱は単行本といい、これまで人気3タイトルを単行本化した。電子から紙へ、と紙の雑誌とは逆の流れだが、看板マンガの「ReLIFE(リライフ)」は1、2巻合わせて40万部を発行するなど紙でもヒットした。単行本化はランキング上位のマンガに限定しているわけではなく、春木さんは「出版社との話し合いで決まるケースもある」と話す。また将来的には、人気マンガのオリジナルグッズ販売などの収益も見込んでいる。
紙のマンガ雑誌との競合については「紙で描きたい作家とオンラインで見せたい作家とは違っているので、あまりバッティングしないと思う」といい、むしろオンラインのイラスト投稿サービス「pixiv(ピクシブ)」や「ニコニコ静画」などが近いとみている。「バッティングしているとしたら、むしろありがたいかな、と。一緒に市場を盛り上げていければいい」と笑顔で語った。
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