川北紘一監督:お別れの会に宝田明、佐野史郎ら600人 祭壇は「モスラ」イメージ

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「平成ゴジラ」シリーズの特技監督として知られ、 昨年12月に死去した川北紘一監督のお別れの会が7日、東京・成城の東宝スタジオで営まれた。俳優の宝田明さんや佐野史郎さんなど関係者約600人が参列し、川北監督に別れを告げた。

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 「モスラ」をイメージして約1200本の花を使って作られた祭壇には、「ゴジラ」のフィギュアに囲まれてほほ笑む川北監督の遺影が飾られた。また、スタジオに大きく描かれたゴジラ壁画の前には、一般向けの献花台も設置され、100人以上のファンが訪れた。

 1954年に公開されたシリーズ第1作「ゴジラ」から、その後も同シリーズに数々出演している宝田さんは「円谷英二から匠中の匠を見事に受け継がれました。突出した監督であり、特撮界にとって宝物を失った」と別れを惜しみ、大のゴジラファンで「ゴジラ2000ミレニアム」(99年)などに出演している佐野さんは「突然の訃報に驚きました。7歳のときに初めてゴジラを見て衝撃を受けて以来、ゴジラの大ファンでした。当時の技術と愛情が伝わる作品であると実感しました」と川北監督への思いを語った。

 川北監督は、1942年東京・日本橋生まれ。62年に東宝に入社し、89年「平成ゴジラ」シリーズの特撮監督に就任。シリーズ6作をはじめ、多くの映画・映像の特撮を手がけた。

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