注目映画紹介:「でーれーガールズ」 優希美青と足立梨花がW主演 恋と友情の青春ストーリー

「でーれーガールズ」のワンシーン (C)2015 原田マハ/祥伝社/「でーれーガールズ」製作委員会
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「でーれーガールズ」のワンシーン (C)2015 原田マハ/祥伝社/「でーれーガールズ」製作委員会

 NHK連続テレビ小説「あまちゃん」や放送中の「マッサン」に出演し注目を集める女優の優希美青(ゆうき・みお)さん(15)と、同じく「あまちゃん」で注目され、最近では映画やドラマ、「Jリーグ名誉女子マネジャー」としても活躍する足立梨花さん(22)のホリプロスカウトキャラバンのグランプリ同士がダブル主演する映画「でーれーガールズ」(大九明子監督)が21日から全国で公開される。岡山の1980(昭和55)年代と現代を舞台に2人の少女の恋と友情を描いた青春ストーリーだ。

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 映画は原田マハさんの小説が原作。鮎子(優希さん)は、東京から岡山に転校してきたばかりでなかなかクラスになじめず、大学生の彼と自分をモデルにした恋愛マンガを描く日々を送っていた。描いたマンガを見られたことがきっかけで、美人でクラスでも目立つ存在の武美(足立さん)と仲良くなる。次第に仲を深める2人だったが、クリスマスイブ、ある事件がきっかけで決定的な仲たがいをしてしまう……という展開。大人になった鮎子と武美役で白羽ゆりさん、安蘭けいさんも出演する。

 クラスに溶け込もうと、岡山弁で「ものすごい」を意味する「でーれー」を連発する鮎子を演じる優希さんのフレッシュな演技が新鮮で、劇中にも登場する「スター・山口百恵」と重なり、スターの誕生を予感させる。また、「クラスに一人はいた大人びた美人」を演じた足立さんの武美役もハマリ役だ。同性や異性にかかわらず、ちょっとした誤解やふとした“ボタンの掛け違い”で仲のよかった人と疎遠になったり、あるいは決定的な決別になってしまう……ということは誰しも思い当たるフシはあるだろう。大人になって図太くなったと思いきや、傷つきやすさはあの頃と変わらない自分を発見したりして意外な“繊細さ”にドキリとすることもある。そんな隠れた繊細さを持ち合わせた大人にも見てほしい新鮮な作品だ。21日からヒューマントラストシネマ渋谷(東京都渋谷区)ほかで公開。(堀池沙知子/毎日新聞デジタル)

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