注目映画紹介:「たまこちゃんとコックボー」 エビ中・廣田あいか初主演 実写とアニメの融合

(C)「たまこちゃんとコックボー」製作委員会
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(C)「たまこちゃんとコックボー」製作委員会

 ももいろクローバーZの妹分として活動するアイドルユニット「私立恵比寿中学(エビ中)」の廣田あいかさんが映画初主演した「たまこちゃんとコックボー」(片岡翔監督)が28日に公開される。「たまこちゃんとコックボー」は、「秘密結社鷹の爪」などを制作するDLEが展開する食育がテーマのアニメ。映画は実写とアニメを行き来しながら物語が展開するファンタジー。演技初挑戦となる阿久圭介さんやシンガー・ソングライターとしても活躍する椎名琴音さんら若手キャストを、堀内敬子さん、津田寛治さんら実力派が脇で支えている。

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 お菓子と想像ごっこが大好きで、夢はお菓子の国のプリンセスになることというちょっと変わった女の子、星野ひよ子(廣田さん)。ある日、ひよ子は突然ドーナツの穴に吸い込まれ、たまこちゃんという女の子と、謎の生き物コックボーがいるアニメの世界に迷い込む。2人と仲良くなったひよ子が毎日アニメの世界に行って遊んでいると、たまこちゃんが外の世界に興味を示し出した。たまこちゃんはドーナツの穴を通り、ひよ子の体に宿って外の世界へ飛び出し、入れ替わり生活を始めるが……というストーリー。

 個性的なヒロインがアニメの世界に迷い込み、そこでできた友達と入れ替わって生活するというファンタジー色が強い作品。脚本と監督を務めるのは映画「1/11 じゅういちぶんのいち」(2014年)など独特な世界観が持ち味の片岡監督で、廣田さんの個性的な声やキャラクターと作品の独特の雰囲気を絶妙なバランスで融合させた。実写とアニメがコラボした映画は数あれど、不思議な空気感が妙にクセになるDLEが手がける独特のテイストのアニメは、一風変わった作風をより強調しており、明るくて元気でハッピーな気分にさせてくれる。主演の廣田さんはアフロヘアやハイテンションで歌って踊るなど、初主演ながら魂のこもった熱演ぶりを見せている。エビ中が歌う主題歌「テブラデスキー 青春リバティ」は、ポップでカラフルな今作にマッチしている。TOHOシネマズ渋谷(東京都渋谷区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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