注目映画紹介:「コードギアス 亡国のアキト 第3章 輝くもの天より堕つ」後半で物語が動き出す

「コードギアス 亡国のアキト 第3章『輝くもの天より堕つ』」のワンシーン (C)SUNRISE/PROJECT G-AKITO Character Design(C)2006-2011 CLAMP・ST
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「コードギアス 亡国のアキト 第3章『輝くもの天より堕つ』」のワンシーン (C)SUNRISE/PROJECT G-AKITO Character Design(C)2006-2011 CLAMP・ST

 人気アニメの最新劇場版アニメ「コードギアス 亡国のアキト 第3章 輝くもの天より堕つ」(赤根和樹監督)が2日に公開される。「コードギアス」は、2006~07年に「反逆のルルーシュ」、08年に続編の「反逆のルルーシュ R2」が放送され人気を集めたシリーズで、映画は新たな主人公・日向アキトがブリタニア帝国に戦いを挑む姿を4部作で描く。第3章では戻る場所をなくしたアキトたちワイバァン隊の行方はじめ、登場人物たちの人間関係や心情、内面などが掘り下げられる。

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 作戦を終えワルシャワ駐屯地に合流した日向アキト(声・入野自由さん)らワイバァン隊だったが、何者かによりID登録を抹消され駐屯地に戻れなくなってしまう。途方に暮れるアキトらは旅暮らしの老婆たちと出会い、ともに過ごす中でアキトとレイラ・マルカル(声・坂本真綾さん)は互いの過去を知ることに。一方、謎の軍師ジュリアス・キングスレイ(声・福山潤さん)が、神聖ブリタニア帝国皇帝シャルル直属の騎士団「ナイトオブラウンズ」の1人、枢木スザク(声・櫻井孝宏さん)を従えユーロ・ブリタニアに着任し、対E.U.戦線の全権を掌握するが……というストーリー。

 2章までは迫力満点のアクションで楽しませてくれたが、今作では戦闘シーンは控え目な印象。その分、登場人物たちの内面描写が多く、クライマックスに向けて各キャラクターの心情を理解するのに重要な役割を果たしている。前半2章で世界観を十分に説明してきたことが利いており、掘り下げられたキャラクターに感情移入もしやすい。そうはいっても主人公のアキトは本心を明かさないが、周囲にいるキャラクターの表情などから心情が読み取れるなど、3章は人物を追い掛けながら見ることで理解が深まっていくはずだ。一気に動き出した物語の先が気になるが、第4章「憎しみの記憶から」は7月4日から公開予定だ。第3章は新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で2日から公開。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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