「2015ミス・ユニバース・ジャパン」の宮本エリアナさんが16日、東京都内で行われた映画「グローリー/明日への行進」(エバ・デュバーネイ監督)の公開記念試写イベントに出席。米国の黒人公民権運動の指導者・キング牧師について描いた長編映画で、自身も父親がアフリカ系アメリカ人、母親が日本人の宮本さんは過去の差別体験や、ミス・ユニバース日本大会への出場のきっかけとなったという友人の自死について胸の内を語った。
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宮本さんは長崎県佐世保市出身。今年3月開催のミス・ユニバース日本大会でグランプリを獲得し、日本代表に選出された。「私は黒人と日本人のハーフ。見た目がいわゆる日本人ではないので、学校でも私だけ『肌の色が違う』とか、プールとかでも『肌の色がうつるから一緒に入らないで』とか言われてきた」と過去の差別体験を告白し、「(悩みや葛藤という)そういった思いはあった」と率直に語った。
また、「私のハーフの友達が自ら命を絶ったことがあった」と明かし、「人種のことで相談を受けていた中で、すごくショックで、それを止められなかった自分もすごくもどかしくて、それで、今回、ミス・ユニバースという大きな舞台を使って、世界に訴えていけないかなと思って出場しました」と説明。イベントに出席した国連広報センター所長の根本かおるさんは「キング牧師みたいですね。自分の行動で周りを変えようと、またはお友達の気持ちを昇華させようと、まさに行動に移してらっしゃって本当に素晴らしい」と称賛していた。
「グローリー/明日への行進」は、キング牧師について映画史上初めて長編映画として描いた作品で、アカデミー賞・主題歌賞を受賞した作品。根本さんは「映画のパワーに圧倒された」といい、宮本さんも「感動したという一言。私も人種に関する問題を世界に訴えたいと思っているので、これからどうしたらいいのか、人種とは何なのかをもう一度考えさせられました」と語っていた。映画は19日からTOHOシネマズ、シャンテほか全国順次ロードショー予定。
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