人気グループ「V6」の岡田准一さんと榮倉奈々さんが主演し2013年に公開された映画「図書館戦争」の続編「図書館戦争 THE LAST MISSION」(佐藤信介監督、10月10日公開)が邦画初のドルビーサラウンド7.1を採用することが明らかとなった。これまで国内でドルビーサラウンド7.1で上映された作品は「パシフィック・リム」「スター・トレック イントゥ・ダークネス」「アイアンマン3」「ホビット 思いがけない冒険」などハリウッド大作のみだった。戦闘シーンも多い「図書館戦争」の耳元をかすめる銃弾の音や戦場を駆け抜ける足音などを臨場感のあるリアルな音響で体験することができる。
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「図書館戦争」は、「フリーター、家を買う。」などで知られる有川浩さんの人気小説が原作。本を検閲する「メディア良化隊」と本を守る自衛組織「図書隊」の戦いが描かれており、続編映画は、図書隊の堂上(岡田さん)、笠原(榮倉さん)が所属する関東図書基地に「一冊の本を守れ」という依頼が入るが……という内容で、図書隊の存続を揺るがす事態が描かれる。岡田さんをはじめとした主要キャストが前作に引き続き出演するほか、新たなキャストとして松坂桃李さん、中村蒼さん、土屋太鳳さんが加わっている。
続編映画では図書館内において9mm機関けん銃、SIG、89式小銃、M24対人狙撃銃など多数銃器を使っての銃撃戦が繰り広げられ、紙が舞い散り、スチール製の本棚が吹っ飛び、コンクリートの壁に穴が開くほど激しいシーンが描かれる。そこで戦場の真っただ中に投げ込まれたかのような効果音を追求した結果、ドルビーサラウンド7.1を採用することを現場が提案。邦画最初の採用作品を検討していたドルビージャパン社もこれを快諾し採用が決定した。
採用の提案をしたサウンドデザイナーの谷口広紀さんは「PS4専用ゲームのサウンドデザインですでにドルビーサラウンド7.1での作業を経験していました。この映画は、ある意味“戦争映画”ともいえるので、戦場の中にいる臨場感を追求するためには現在スタンダードである5.1chでは限界があると感じていました。ゲーム制作での経験があったからこそ、映画でもこれをやるべきだと思ったのです」ときっかけを語り、「実際に音付け作業をしていく中で、ストレスが減ったと感じています。作りたかった通りの音が配置でき、空間作りとして、理想に近づきました。自分の脳内と、映画を見て感じる音響とのズレが減った感じです。ゲームとこの映画の製作で、約10カ月ほどドルビーサラウンド7.1での作業をしており、元には戻れないかもしれません(笑い)。今後、ドルビーサラウンド7.1を採用した映画作りがスタンダードになっていけば、日本映画の音響効果のクオリティーレベル全体が上がっていくと思います」と話している。
作業を終えた佐藤監督は「採用したきっかけは『邦画と洋画の音が違う』と谷口さんからいわれたことです。なぜかと聞くと、その理由の一つが7.1chで製作されているからだ、と。そして日本映画としてはまだ誰もやってないともいわれました。だったらトライしようと」といい、採用した結果、「大変な効果を発揮していると思います。この映画は、現実に存在する空間を生かした近未来設定の映画なので、7.1chによる音響効果によって空間感がよりリアルに感じられ、もっと空想が広がるのではないかと思います」とアピールしている。
映画「図書館戦争 THE LAST MISSION」は10月10日に全国で公開。スペシャルドラマ「図書館戦争 BOOK OF MEMORIES」はTBS系で今秋に放送予定。
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