トム・クルーズさんが演じる諜報(ちょうほう)部員イーサン・ハントが活躍する大ヒットスパイアクションの4年ぶりのシリーズ第5作「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」(クリストファー・マッカリー監督)が7日に公開される。冒頭からクルーズさんは離陸しようとする軍用機の扉にしがみつき、約1500メートルの上空で機内に侵入するなど派手なアクションで観客のド肝を抜く。「ワルキューレ」(2008年)、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(14年)の脚本を手がけ、「アウトロー」(12年)で監督を務めたマッカリー監督がクルーズさんと4度目のタッグを組んだ。
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米国の極秘諜報機関「IMF」のエージェント、イーサン・ハント(クルーズさん)は、謎の多国籍スパイ組織「シンジケート」を秘密裏に追跡していたが、催涙ガスによって敵の手に落ちてしまう。目覚めると後ろ手に拘束されており、目の前には謎の女性イルサ(レベッカ・ファーガソンさん)と、3年前に死んだはずのエージェントがいた。拷問が始まろうとした時、イルサは目が覚めるような格闘術で屈強な男たちを倒し、イーサンを脱出させる。仲間のブラント(ジェレミー・レナーさん)からCIAにIMF解体の動きがあることを知らされたイーサンは「シンジケート」の殲滅(せんめつ)を誓うが、国際手配の身となり、CIAの後ろ盾を失う。イーサンと仲間たちはイルサと手を組み、「シンジケート」との全面対決に挑むが……。イルサは敵なのか味方なのか、そして究極の諜報バトルの結末は……という展開。
しょっぱなの飛行機アクションもさることながら、タイムリミット6分間の潜水アクションやカーチェイス、バイクでの追跡バトルなどクルーズさんが吹き替えなしで挑んだという“生身”とも思えるアクションシーンの数々に思わず引き込まれ、自然と体が座席上で右へ左へと動いてしまう。新ヒロインとしてシリーズ初参加のスウェーデン出身のファーガソンさんは日本人好みのルックスで、今後日本でも人気が出そうだ。また、レナーさんやシリーズ出演3作目となるサイモン・ペッグさんらIMFの仲間たちの絆が4年前の前作(「ゴースト・プロトコル」)より深まり、ほほ笑ましいやり取りもあって、息のつまるアクションシーンの連続の中でいい息抜きの場面になっている。文句なく面白い。これぞ“ザ・映画”という楽しみが詰まったエンターテインメント大作だ。7日から全国で公開。(細田尚子/毎日新聞デジタル)
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