歌舞伎俳優の中村勘九郎さんと、弟の七之助さんが7日、今年で4回目となる「赤坂大歌舞伎」の初日を迎え、会場の東京・赤坂ACTシアター(東京都港区)で公演直前に会見した。勘九郎さんは「やれることはすべてやりましたので、あとはお客さまに見てもらうだけ」と笑顔。七之助さんは「お染の七役(おそめのななやく)」を演じることから「7日の初日に七之助が7役。777(トリプルセブン)。ジャンジャン大当たりしていきたい」と威勢良く話し、記者や共演者を笑わせた。
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赤坂大歌舞伎は、2人の父親の故・中村勘三郎さんの「芸能の街・赤坂で歌舞伎を!」という一言から2008年9月を初回に続けられており、今年は、勘九郎さんが糸操りの人形に扮(ふん)して踊る「操り三番叟(あやつりさんばそう)」、七之助さんが12年以来、2度目の七役に挑む「お染の七役」を上演する。会見には、勘九郎さんと七之助さんのほか、坂東新悟さん、中村国生さん、中村鶴松さん、片岡亀蔵さん、坂東彌十郎さんが出席した。
赤坂大歌舞伎について、七之助さんが「父の残してくれた財産の一つ。父の魂を受け継いで、やるだけ」というと、勘九郎さんも「いろいろチャレンジできる場だと思う。父に感謝してもし尽くせない」と思いを語り、「小屋が違うだけで、同じ芝居を見てもお客さまの感想は違ってくる。赤坂は歌舞伎座でやっている演出を変えずにできるので、同じ演出でも違って見えるのを楽しんでいただきたい」と、意気込みを語った。赤坂大歌舞伎は同会場で25日まで上演。