ビートたけし:再開の大須演芸場に「また出演したい」 さんまはビデオメッセージ

22日にリニューアルオープンした大須演芸場で上映された明石家さんまさんのビデオメッセージ
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22日にリニューアルオープンした大須演芸場で上映された明石家さんまさんのビデオメッセージ

 約1年半閉鎖していた名古屋市中区の大須演芸場が22日、リニューアルオープンし、ビートたけしさんと明石家さんまさんがお祝いのメッセージを寄せた。2人はブレーク前に同演芸場に出演した経験があり、たけしさんは電報で「できればCMの契約料ぐらいもらえて、高級ホテルに部屋を取っていただければ、ぜひともまた出演したいと思っております。大須演芸場、復活万歳。本当におめでとう」とジョーク交じりに祝福した。2人のメッセージが披露されると、集まった立ち見を含め約200人の満員の観客は大きな拍手を送っていた。

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 メッセージは同日のこけら落とし興行の中入り後に披露された。たけしさんは「大須演芸場は夢のようなありがたいところでした。泊まれる部屋はあるわ、食事も3度付いて、そこで芸事ができてギャラがもらえるのですから。10日間、仕事があれば、10日間生きていける。とてもうれしかった。あらゆる面できょう私どもがあるのは、大須演芸場のおかげだとしかいいようがありません」とも。

 またさんまさんはビデオメッセージを寄せ、同演芸場の思い出として、昔、同演芸場のテーブルの机の裏に「きょうも客なし 明日は?」と書いた落書きを挙げ、「寝ながら書いたのか……。どうやって書いたか覚えていないんですけど」と話したほか、自身のブレークのきっかけとなった野球選手の形態模写が、同演芸場の出演をきっかけに誕生したエピソードなどを披露。「大須演芸場に育てられたと言っても過言ではありません」といい、「もしなにか機会がありましたら出させていただきますので、その節はよろしくお願いいたします」と笑顔で語った。

 この日は、こけら落とし興行を前に、セレモニーが同演芸場の近くの大須観音で行われた。桂文枝・上方落語協会会長、柳亭市馬・落語協会会長ら東西の人気落語家と、地元の落語家らが出席。文枝さんらは近くの大須商店街を約40分にわたって練り歩いた。

 大須演芸場は前席亭の家賃滞納にともなう建物明け渡しの強制執行で2014年2月に閉鎖していた。新生・大須演芸場は最高顧問を初代林家三平の妻の海老名香葉子さんが務める。23~30日は「開場特別寄席」として、三遊亭円丈さん、柳家権太楼さんらが日替わりで出演。10月1~10日は「十月寄席」として柳家さん喬さん、三遊亭歌武蔵さんらが日替わりで出演する。

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