ちいさいひと:50万DL「児童虐待」題材マンガ 電子書籍版の売り上げ一部をオレンジリボン運動に寄付

夾竹桃ジンさん作、水野光弘さんのマンガ「ちいさいひと 青葉児童相談所物語」のコミックス1巻
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夾竹桃ジンさん作、水野光弘さんのマンガ「ちいさいひと 青葉児童相談所物語」のコミックス1巻

 小学館は30日、「児童虐待」をテーマにしたマンガ「ちいさいひと 青葉児童相談所物語」電子書籍版の売り上げの一部を、児童虐待防止を呼びかける市民運動「オレンジリボン運動」を推進するNPO法人「児童虐待防止全国ネットワーク」(吉田恒雄理事長)に寄付することを明らかにした。11月1~30日の1カ月間、1ダウンロードごとに10円を寄付する。

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 「ちいさいひと」は、夾竹桃(きょうちくとう)ジンさん作、水野光弘さん脚本のマンガで、コミックスは全6巻(各432円)。新米の児童福祉司で、自らも心の傷を持つ相川健太が、さまざまな児童虐待に立ち向かうという物語。2010年~12年にサンデーで不定期連載された後で、「週刊少年サンデーS」に移籍し、同年完結した。

 今年9月から同作の電子書籍版を発売したところ、ネットで話題となり、わずか約1カ月半で50万ダウンロードを超えた。また、書店からの問い合わせも相次ぎ、小学館は4年間で初めて紙のコミックスの重版を決めた。

 厚生労働省は、毎年11月を「児童虐待防止推進月間」として広報・啓発活動に取り組んでおり、寄付も協力の一環となる。

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