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西内まりや:「レインツリーの国」で映画初出演 母が黙って抱きしめるシーン「何度やっても涙があふれた」

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「レインツリーの国」で映画初出演を果たした西内まりやさん

 モデルや歌手、女優など幅広く活躍する西内まりやさんが、21日公開の「レインツリーの国」(三宅喜重監督)で映画初出演を果たした。今作で西内さんが演じた人見利香は、高校生のときの事故で感音性難聴を患い、それ以来、自分の殻に閉じこもっているという役柄。「Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)」の玉森裕太さんが演じる大阪出身の会社員・向坂伸行との交際を通して、利香は次第に心を開いていく……。西内さんは「演技中はいかに自分を抑えるのかが大変だった」と語った。

 ◇自分を殺さなきゃいけなかった

 映画は人気作家、有川浩さんの小説が原作。主人公の伸行が、高校時代に好きだった本をネット検索する中で「レインツリーの国」というブログを見つけ、管理人のひとみ(西内さん)とメールでつながったことで次第に彼女に引かれていく……というラブストーリー。

 自分の殻を破る前のロングヘアの利香は、思ったことがいえずにうじうじしていて、笑顔が似合う明るい雰囲気の西内さんのパブリックイメージとはかけ離れている。その演技について西内さんは「すごく難しかったです。演技中はいかに自分を抑え込むかで大変でした。私は素直に自分の気持ちを伝えたいタイプ。顔にも出ちゃいますし、隠せなくてうそをつくこともできない。だからこの頃の利香を演じるには自分を殺さなきゃいけなかったんです。相手の言葉を聞いてすぐに返すことができないのがもどかしくて……」と演技の苦労について語る。

 そのあたりの撮影をしていた時期は「本当に一人でいました。友達ともワーキャーする時間を作らずに、自分で何かを抱えて過ごしている感覚でいました」と役作りに専念した。

 ◇真っすぐな愛を目の当たりにできる作品

 西内さんが最も印象に残った場面は、利香が会社でセクハラに遭い、傷ついて伸行に会いに行ったら別の女性と一緒にいるところを見てしまい、さらに傷心の気持ちを抱えて帰宅すると、家の前で麻生祐未さんが演じる利香の母親が心配そうに帰りを待っていて、黙って抱きしめてくれるところだという。「言葉じゃない愛情表現なんですよね。映画館だからこそ、静まり返った状況の中で、黙って抱きしめてくれる母の愛情が際立つというか。親と子の愛とそこで生まれる切なさと。何度も撮り直したんですけど、あれは自分にとって試練でした。何度やってもつらいし、苦しいし、でも何度やっても涙があふれてくるくらいいいシーンだったと思います」と振り返る。

 麻生さんが演じる母役と利香との関係に、自分と母との関係も重なったという。「言葉なんていらないからとにかく抱きしめることで、寂しさ、愛って埋まるものだなと思いました。この作品を通して改めてそれが大事なんだなと思いました」としみじみと語る。

 西内さんにとって母の存在は「何でも知っています。常に一緒にいるので隠し切れないですし。一番に喜んでくれるし、近くで愛をくれる存在があったからこそ、こうして伸び伸び育ってきたんだなって改めて感じていて……」と実感している。そして「常に愛をくれる人がそばにいない人もいるだろうし、愛し方が分からない人もいるでしょう。そういう方にこの作品を見てもらいたいですね。人と人との愛、本当に理屈じゃない、真っすぐな愛というものを目の当たりにできて、心が温かくなる作品だと思います」とメッセージを送った。映画は21日から全国で公開。

 <プロフィル>

 1993年12月24日生まれ、福岡県出身。2007年、「ニコラ」(新潮社)の専属モデルとして活動を開始。10年から「Seventeen」(集英社)の専属モデルを務める。「ライラの冒険 黄金の羅針盤」(08年、クリス・ワイツ監督)で日本語吹き替えを担当。「ONE PIECE FILM Z」(12年、長峯達也監督)では声優を担当し、「レインツリーの国」で映画初出演。ドラマは「正義の味方」(08年)に出演後、「スイッチガール!!」(11年)で初主演。「山田くんと7人の魔女」(13年)で主演、今年、「ホテルコンシェルジュ」でプライム帯で初主演を務める。14年には「LOVE EVOLUTION」で歌手デビュー。その年の日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞した。

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