俳優の綾野剛さんが21日、パルテノン多摩(東京都多摩市)で行われた第7回TAMA映画賞の授賞式に出席。最優秀男優賞を受賞した綾野さんは、今年、「新宿スワン」(園子温監督)など出演した映画5作が公開され、「非常に大変だった。役と向き合うことがこれほど大変なのかと改めて(感じた)」と振り返った。
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今年公開の映画では、テロリスト、歌舞伎町のスカウトマンなどさまざまな役を演じ分けた綾野さんは、幅広い表現力が受賞の理由となり、「受賞理由のお言葉に、役者として生かされました。感謝です」と話した。今後については「決まっている作品を必ず完走したい。いつ死ぬか分からないので、死なないように気をつけたい(笑い)」とジョークを交えつつ、「僕自身は役を生きて、役を呼吸して、皆さんにきちんとお届けする心構えを改めて持ちたい」と真摯(しんし)に語った。
また、綾野さんとともに永瀬正敏さんも最優秀男優賞を受賞。「しわができて、たるんでも俳優として使ってもらえるようになれたら」とコメントした。さらに、最優秀新進男優賞を受賞した野村周平さんは「いつか綾野さんと永瀬さんの席を自分が取ります!」と宣言し、会場を沸かせた。
TAMA映画賞は、1991年から毎年、多摩市で開催されている市民映画祭「TAMA CINEMA FORUM」で2009年に創設された映画賞。2014年10月~15年9月に一般公開された作品及び監督・キャスト・スタッフを対象に、市民ボランティアのTAMA映画フォーラム実行委員が選考した。今年で25回目を迎えた映画祭は同日開幕し、29日まで多摩市内の三つの会場で開催されている。
表彰式には、受賞者の綾瀬はるかさん、広瀬すずさん、杉咲花さん、中島歩さん、是枝裕和監督、呉美保監督らが出席した。
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