マンガ新連載:「疾風の勇人」 「ムダヅモ無き改革」作者が描く 首相・池田勇人の若き日

「週刊モーニング」9号から連載がスタートした大和田秀樹さんのマンガ「疾風の勇人」=講談社提供
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「週刊モーニング」9号から連載がスタートした大和田秀樹さんのマンガ「疾風の勇人」=講談社提供

 雑誌やウェブで始まった注目作を取り上げる「マンガ新連載」。 「機動戦士ガンダムさん」や「ムダヅモ無き改革」で人気のマンガ家・大和田秀樹さんの新連載「疾風の勇人」が、28日発売のマンガ誌「週刊モーニング」(講談社)9号で始まった。国民の所得の総額を10年間で2倍にするという政策「所得倍増計画」を打ち出し、それを成し遂げた首相・池田勇人(はやと)を主役にした。

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 日本が敗れた太平洋戦争から2年後の1947年(昭和22年)、東京のいたるところにあったヤミ市の一つに、眼光の鋭い男の姿があった。やたらに目立つその姿を見て、ヤミ市のいかつい男たちが周りを囲み、脅しをかけるが、男はひるむ様子もなく、たばこをふかしはじめる……というストーリーだ。

 ◇講談社 モーニング編集部 加藤大さん

 「疾風の勇人」は戦後史をわかりやすくエキサイティングに描く歴史エンターテインメント作品です。戦国や幕末に比べて地味で複雑な「戦後」という時代を、大和田さんは池田勇人を主人公に置くことでわかりやすく描き出します。そして「政治」というこれまた地味になりかねない題材を、大和田さん得意のケレン味あふれるキャラクターたちを続々登場させ、ぶつけ合うことで、エキサイティングな物語に仕上げています。戦後史に興味がない人もぜひ!

 ◇講談社 モーニング編集部 関根永渚至さん

 権力が人間存在の最たる形で凝縮し、事態が複雑怪奇に変形を続け、限られた時間と可能性の中で人間性が絞り出される――「政治は最もスリリングな人間ドラマ」。戦国や幕末の時代の物語と何ら変わらず、戦後日本と池田勇人の資料を読んだ感想です。その政治ドラマを、なんと「ムダヅモ」の大和田秀樹さんが活写! 見たこともない、唯一無二の新しいマンガが生まれました。「なぜ日本という国は今の姿になったのか?」。19世紀に生まれ、戦後日本の政治に深く関わり今なお大きな影響を及ぼす、池田勇人の波瀾万丈(はらんばんじょう)な人生。ぜひ激動の現代で、幅広い年齢層の方々に毎週楽しみにしていただけたら幸いです。

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