元NMB48・門脇佳奈子:卒業後すぐの映画主演に「いいスタート切れた」

「愛MY~タカラモノと話せるようになった女の子の話」でダブル主演した門脇佳奈子さん(左)と上西恵さん
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「愛MY~タカラモノと話せるようになった女の子の話」でダブル主演した門脇佳奈子さん(左)と上西恵さん

 アイドルグループ「NMB48」を2月末に卒業した門脇佳奈子さんと、現役メンバーの上西恵さんがダブル主演を務める映画「愛MY~タカラモノと話せるようになった女の子の話」(公開日未定、古東風太郎監督)がこのほど、沖縄県で開催された「島ぜんぶでおーきな祭 第8回沖縄国際映画祭」で初上映された。ある日突然、髪飾りやシャープペンなど、モノ(所有物)と話せるようになった女子高生とその親友の恋や夢、共同生活を描く青春映画。同作の舞台あいさつのほか、映画祭にも参加した門脇さんと上西さんに話を聞いた。

ウナギノボリ

 --沖縄国際映画祭の感想は?

 上西さん NMB48のメンバーとレッドカーペットを歩いたことはあったんですけれど、映画の出演者としては初めてだったんですよ。だからすごく緊張していたんですけれど、ファンの方が来てくださっていて、名前も呼んでくださったので、安心して歩けました。女優さんに憧れてこの世界に入ってきたので、その一歩が踏み出せた気がして、うれしかったです。

 門脇さん NMB48を卒業して初めての大きなお仕事がこの映画の役だったので、それでレッドカーペットを歩いて、門脇佳奈子としてのアピールの場でもあって、いいスタートを切れてよかったなと思いました。

 --演じた役はどうでしたか?

 門脇さん 演じたマイ役は、自分と結構近い部分があって、ちょっと焦ってはめ外しちゃったり、一人で盛り上がっちゃったりしているんですが、私とあんまりキャラが遠くなかったんで、すごく演じやすかったです。

 上西さん 私が演じたユウコ役は、ザ・優等生という感じで、曲がったことが嫌い。自分が違うと思ったことは違うとちゃんとはっきりと言う、まっすぐとした女の子です。

 --それぞれ主演が決まった時は?

 門脇さん 恵ちゃんから連絡が来ました!

 上西さん そう、佳奈子が出るって知らなかったんですよ。なので「出るの?」ってびっくりして電話しました。

 門脇さん 私は聞いてたんですが、恵ちゃんには内緒にしておこうと思って(笑い)。でもNMBで1期生からずっと活動してきたんで、すごくやりやすかったです。

 --面白い設定の作品ですが、撮影の苦労は?

 上西さん 声を張るのがすごく苦手なんですけれど、ビシッと佳奈子(さんの演じているマイ)をいじめている同級生に「やめなよ!」と言うシーンがあって、声が震えちゃうんで難しかったです。

 門脇さん 緊張したら、手も、唇も、声も全部震えるねんな。モノと話せるという役だったんですが、モノと話せるって、小さい頃の夢でもある。なので、すごく楽しかったんですが、19(歳)にもなって、家で一人でいるときに、「モノと話せたらいいな」って考えちゃうようになりました!

 --今作のようにモノと話せるなら何と話したい?

 上西さん 私は音楽が好きなんで、楽器の声も聞いてみたい。

 門脇さん 舞台あいさつでは洗濯機と言ったんですが、もう一つはテレビですね。今、テレビを録画するんですけれど、毎週録画の機能がないので、いちいち録画せんとあかんねん。それを注意してほしい。高いテレビを買った方がいいんだけれど、今のテレビに言ってほしい。いつも電気代を気にして、いちいちコンセントを抜いてるんですけれど、そろそろテレビに怒られそう!「おかしくなるわ!」って。

 --アイドルと女優どちらの仕事が好きですか?

 上西さん 難しいな。どっちも好きやけど、私がやっていきたいと思っているのは女優業なので……うーん。でもアイドルは今しかできひんし、難しいな。

 門脇さん 私は、アイドルを卒業して、演技の仕事をして、今、役者さんのお仕事の方に気持ちが傾いてる。アイドルとしての人生は終わったので。でも、アイドルって曲ごとに表情を変えて曲の中の歌詞の人になりきったりするので、そういう意味で、演じるというのは似ていると思った。アイドルをしてて、表情が豊かになった。NMBをしてて、このお仕事が来てよかったなと思います。

 --卒業については考える?

 上西さん まだこっち(NMB48)が楽しいし、まだ私には何もないので、ちゃんと力を付けてから卒業したいと思っています。

 門脇さん (何もない?)そんなことないよー。

 --映画を待っているファンへ見どころ、メッセージをどうぞ。

 上西さん 私が演じるユウコと佳奈子が演じるマイが本音をぶつけ合うシーンがあるんですけれど、相手を思ってるからこその本音なので、皆さんも感じる部分がたくさんあると思う。そこは注目ですね。

 門脇さん モノがしゃべるというのが第一の映画なので、その夢の国のような世界を楽しんでいただきたいというのと、学生の方は、これを見て「本音ってこうなんや」と感じていただきたい。大人の方には、青春時代を思い出してほしいというか、学園ものって若い子が見るイメージがありますが、(モノの声を担当する)芸人さんたちの掛け合いも面白い映画です。

 <プロフィル>

 かどわき・かなこ 1996年10月24日生まれ。大阪府出身。アイドルグループ「NMB48」の元メンバーで、2015年10月、大阪城ホールで開催された「NMB48 5th Anniversary LIVE」最終日で、同グループからの卒業を発表し、16年2月に卒業した。「愛MY~タカラモノと話せるようになった女の子の話」では、モノと話せるようになった女子高生役を演じている。

 じょうにし・けい 1995年3月18日生まれ。滋賀県出身。アイドルグループ「NMB48」のメンバー。好きな食べ物はお母さんのロールキャベツ。趣味は公演を見ること。特技は打楽器と宇宙人の声まね。「愛MY~タカラモノと話せるようになった女の子の話」では、門脇さん演じる女子高生の親友役を演じている。

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