アニメ制作会社「タツノコプロ」の人気アニメ「タイムボカン」シリーズの新作「タイムボカン24(トゥエンティーフォー)」が、読売テレビ・日本テレビ系で10月から毎週土曜午後5時半に放送されることが9日、分かった。「ヤッターマン」や「機動戦士ガンダム」などの大河原邦男さんがメカデザインを手がける。タツノコプロが2017年10月に創立55周年を迎えることを記念した企画の一環で、「妖怪ウォッチ」などで知られる「レベルファイブ」が企画協力、キャラクターメカ原案を手がけ、同社の日野晃博社長がクリエーティブプロデューサーを務めることも話題になっている。
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大河原さんは「1975年新作『タイムボカン』企画時、上司の中村光毅さんから『ギャグもののメカデザインに興味はないか?』『未経験ですので……』、こんな会話をしたことを覚えています。それでは試しに主役メカ・メカブトンの底部に格納されるヤゴ型メカ・ヤゴマリンをデザインしてみるようにとお誘いいただきました。実はこのシリーズで唯一メカデザインを担当していないのが『タイムボカン』。この度、41年ぶりにアクダーマ側のメカデザインを担当させていただくことで、このシリーズすべてに参加できることになり大変うれしく思っています」と語った。
アニメを手がける読売テレビの永井幸治プロデューサーは「2008年にリメークして大ヒットした『ヤッターマン』の原点、『タイムボカン』を基にしたこの作品は名前こそ『タイムボカン』で、旧作から引き続き登場するメカもありますが、全く新しいタイムボカンシリーズです。昭和の大ヒットアニメに平成の新たなパワーを盛り込んで、これまた歴史に残る名作となることを期待しています」と話している。
「タイムボカン」は1975年10月にスタート。フジテレビ系で毎週土曜午後6時半に放送され、最高視聴率26.3%、平均視聴率19.0%を記録し、以降も同枠で「ヤッターマン」「ゼンダマン」など7作品が8年間にわたり放送された。その後もOVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)などが制作され、2008年には読売テレビ・日本テレビ系で新作「ヤッターマン」が放送。09 年には三池崇史監督の実写映画「ヤッターマン」が公開され、興行収入33億円のヒットを記録した。15年には深夜アニメ「夜ノヤッターマン」が放送されたことも話題になった。
「タイムボカン24」は、現代の東京に住む中学1年生・トキオが突然、24世紀の組織・時空管理局の隊員に任命され、教科書に書かれている歴史はすべてウソで教科書よりも面白い真実の歴史(真歴史)があることを知り、隊員のカレンと共に、24機ものボカンメカを駆使しながら、真歴史を探すことになる……というストーリー。
真歴史は、絶世の美女といわれたクレオパトラは、本当はクレ夫とパトラという漫才師だったり、正義の味方・桃太郎は、本当は鬼よりも鬼な男だった……などという設定。24機のボカンメカは、組み合わせによって、変身したり合体する。また、トキオたちの前に立ちはだかるのが、同シリーズでおなじみの“三悪”で、世界最大の教科書会社ヒストリーパラダイス社に雇われ、教科書通りの歴史を守るためにこき使われているビマージョ、ツブヤッキー、スズッキーのアクダーマが登場する。
「聖剣使いの禁呪詠唱」「ジュエルペット サンシャイン」などの稲垣隆行さんが監督を務め、「妖怪ウォッチ」などの加藤陽一さんがシリーズ構成が担当する。
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