モデルで女優の山本美月さんが主演した映画「貞子vs伽椰子」(白石晃士監督)が18日に公開される。「リング」シリーズの貞子と「呪怨」シリーズの伽椰子という日本ホラー界の2大キャラの“最怖対決”を描いた映画で、偶然“呪いのビデオ”を入手したことで貞子の標的となるヒロイン・有里役で山本さんがホラー映画初主演を果たした。モデルの玉城ティナさんが伽椰子と俊雄の母子霊に脅かされていく鈴花役を演じるほか、安藤政信さん、佐津川愛美さんらも出演。ヘビーメタルバンド「聖飢魔2」が主題歌「呪いのシャ・ナ・ナ・ナ」を担当している。
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女子大生の倉橋有里(山本さん)は、見たら2日後に必ず死ぬという“呪いのビデオ”を手にする。親友の上野夏美(佐津川さん)が映像を見てしまったため、有里は都市伝説の研究家でもある大学教授・森繁(甲本雅裕さん)に助けを求めるが、悪霊ばらい中に惨劇が起こってしまう。一方、女子高生の高木鈴花(玉城さん)は、引っ越し先の向かいにある“呪いの家”に足を踏み入れ、伽椰子と俊雄に襲われる。二つの呪いを解くため、霊能界の異端児・常盤経蔵(安藤さん)は貞子と伽椰子を激突させ同時消滅させる計画を立てる……というストーリー。
貞子と伽椰子が激突するという、ありそうでなかった対決には、ホラーでありながらも思いきり胸がときめいてしまった。とはいえ、怨霊同士をどのように戦わせるのかと興味津々に見ていたら、詳細な描写は控えるが、互いの呪いをぶつけて相殺するという思わず膝を打ちたくなるような展開に納得。ホラーキャラによる対決ものという異色作ながら、物語の序盤ではじわじわと恐怖心をあおっていくなど、正統派のホラー演出で背筋をひやりとさせてくれるあたりも抜かりはない。要素を盛り込みすぎたためか、終盤に向けて少し駆け足気味にも感じるが、テンポのよさと考えれば気にならない。貞子と伽椰子のバトルシーンは見応え十分で、ラストに向けて申し分のないインパクトがあった。エープリルフールネタから始まった企画が、ここまでの完成度を見せるとは驚かされた。18日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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