コスプレの世界一を決める「世界コスプレチャンピオンシップ」が7日、愛知芸術文化センターコンサートホール(名古屋市東区)で行われ、世界一に輝いたインドネシア代表と、2位のデンマーク代表、3位のフランス代表が大会後に会見した。「トリニティ・ブラッド」のコスプレでパフォーマンスし、体が半分に切られたり、空を飛んだりとこれまでにない演出で観客の度肝を抜いたインドネシア代表のリアンさんは、パフォーマンスのアイデアを「マジックから得た」と明かした。
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インドネシア代表は23歳でコスプレ歴7年のリアンさんと、25歳で同10年のフレアさんによるチーム。衣装の制作期間は「約4カ月」。パフォーマンスについて、リアンさんは「なるべく小さなもの(こと)で大きな効果を得たいと思って、マジシャンを見て“魔法”のトリックを入れようと思った」といい、優勝の決め手も「トリックだったと思う」と振り返った。
2人は、インターネットを通じ、以前から日本のコスプレーヤーと交流があったものの、来日するのは初めて。リアンさんは、イベントに集まった多くの日本人コスプレーヤーを目の当たりにした感想を「ウイッグ、メーク、いかにキャラクターに似せるかという点に驚いた。写真を撮るときに美しいことも特長だと思う」と話した。
また「エルハンブルグの天使」のコスプレでパフォーマンスし、2位となったデンマーク代表は「各国の代表コスプレーヤーに会えて楽しかった」とコメント。「ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル」のコスプレでパフォーマンスし、3位となったフランス代表は「(順位に)驚き、興奮している」と話し、大会を「観客と近くて(パフォーマンス中に)目が合って緊張した」と恥ずかしそうに振り返っていた。
「世界コスプレチャンピオンシップ」は、愛知県で開催中の「世界コスプレサミット2016」のメインイベント。「世界コスプレサミット」は03年から開催され、今年14回目を迎えたコスプレの祭典で、05年から、世界王者を目指しパフォーマンスなどを競う「世界コスプレチャンピオンシップ」が行われている。日本のアニメ、マンガ、ゲーム、特撮のキャラクターに扮(ふん)した世界各国の代表コスプレーヤーが2人1組のチームで出場し、コスプレの完成度やパフォーマンスなどを競う。
今年は初めて2日間にわたって開催され、初出場のインド、カナダ、スイス、スウェーデンを含め、過去最多となる30の国と地域の代表コスプレーヤーが出場。この日のセカンドステージには18チームが出場した。
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