人気アニメ「名探偵コナン」の完全新作となるスペシャル版「名探偵コナン エピソード“ONE” 小さくなった名探偵」が、今冬にテレビ放送されることが14日、明らかになった。原作者の青山剛昌さんが全面監修し、物語の原点となる1996年1月8日放送のテレビアニメ第1話「ジェットコースター殺人事件」をもとに、当時、描ききれなかったそれぞれのキャラクターの行動や気持ちといったディテールを肉付けするなど、その後に続く800話以上につながる伏線も張り巡らせた、全く新しい“始まりのエピソード”が誕生する。
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「名探偵コナン」は、小学生探偵のコナンが、次々と起こる難事件を解決する人気マンガで、1994年から「週刊少年サンデー」(小学館)で連載されている。96年からテレビアニメが放送され、97年からは劇場版アニメも製作されている。テレビアニメ第1話「ジェットコースター殺人事件」は、高校生探偵の工藤新一と幼なじみの毛利蘭が遊園地「トロピカルランド」でデート中に殺人事件が発生。殺害トリックを暴いて事件を解決した新一だったが、その後、怪しい雰囲気漂う黒ずくめの男の闇の取り引き現場を目撃。もうひとりの男に背後から殴られ、組織が新開発した毒薬アポトキシン4869を飲まされ、目覚めると子供の姿になっていた……という展開だった。
完全新作「エピソード“ONE”」は、テレビアニメ放送20周年を記念した2時間スペシャル。黒ずくめの組織に従いアポトキシン4869を開発するシェリー(灰原哀)らも新たに登場し、コナンと出会う前の少年探偵団や阿笠博士、コナンが家に転がり込む前の毛利小五郎らも描かれるほか、新一と蘭が運命のトロピカルランドでデートすることになった理由など、謎に包まれていた部分も明らかにされる。主要キャラクターの魅力、黒ずくめの組織との関係など「名探偵コナン」の世界観をしっかりと把握できる内容になっているという。
読売テレビの諏訪道彦プロデューサーは「第1話に至るまでの新一と蘭の関係、新一と遭遇することになるジンとウォッカや他のメンバーたち、黒ずくめの組織の動きなど、20年前にはお見せできなかった部分を含めすべて新作2時間スペシャルとして視聴者のみなさまにお届けします」とはりきっており、「特に後に灰原哀となる黒ずくめの組織の一員・シェリーの研究する薬の秘密や、その組織が狙う本当の目的など、期せずして名探偵コナンストーリーの核心となっていくことになる、まだ誰も知る由もない事実は、見る人の興味を強く引き付けることになるでしょう」と自信たっぷりに話している。
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