ドラゴンボールDAIMA
第11話 デンセツ
12月23日(月)放送分
女優の西内まりやさんの初主演映画「CUTIE HONEY-TEARS-」(A.T.&ヒグチリョウ監督)が10月1日に公開される。永井豪さんの人気マンガを原作にしながら、コンピューターグラフィックス(CG)を多用したスタイリッシュなSFアクションへと世界観を一新。今作で、バトルスーツによるアクションに加え、ゴージャスで美しいドレス姿から男装まで“七変化”を披露している西内さん。定番の変身シーンの撮影では「ほぼ裸の時ありました」と明かすなど、文字通り体当たりで臨んだという製作の裏側を聞いた。
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「キューティーハニー」は、「デビルマン」「マジンガーZ」を手掛けた永井さんのマンガで、1973年に「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で連載を開始。女性型アンドロイドの如月ハニーと、ハニーの体内に内蔵された「空中元素固定装置」を狙う犯罪組織「パンサークロー」との戦いを描いた物語。人気を得てテレビアニメ化されたほか、庵野秀明さんが監督、佐藤江梨子さん主演で2004年に映画化もされた。
今回の実写「CUTIE HONEY-TEARS-」は近未来、富裕層が暮らす上層階と貧困層が暮らす下層階との二層に分けられた街を舞台に、人類最大の危機を救うため人間の感情を持つアンドロイドの如月瞳が下層階の仲間たちと力を合わせ、上層階で世界を支配する感情を持たないアンドロイドのジル(石田二コルさん)に戦いを挑む……というストーリー。上層階で働く下層階出身のジャーナリスト・早見青児役で三浦貴大さん、キューティーハニーの生みの親・如月博士役で岩城滉一さん、下層階のレジスタンスとして高岡奏輔さん、永瀬匡さん、今井れんさんも出演する。
いわゆる“お色気シーン”がないことでも話題の今作だが、主人公の瞳(キューティーハニー)役の西内さんも「台本を読んでちょっと衝撃だった」という。自身が人気キャラを演じるということについては「プレッシャーどうこうより、プロデューサーや監督、皆さんに託して思う存分、新しいハニーを作ってしまえばいいんじゃないかって、そういう強い気持ちで撮影に臨んだ」といい、「きっといろいろな声が出てくると思うんですけど、それを踏まえて楽しみな、自信を持って見ていただける作品になった」と胸を張る。
時に体にフィットしたバトルスーツに身を包み、西内さん扮(ふん)する瞳がパンチにキック、“空中殺法”と次々と敵を倒していくアクションシーンも映画の見どころ。西内さんは「もともと運動をやっていたので、アクションはやってみたかった」といい、「作品が決まってから2カ月弱くらい練習をさせていただいたんですけど、殴ったり、蹴(け)ったり、飛んだり、転んだりの日々は楽しかったですし、もっとやりたい、もっともっと続けばいいのにってなりましたね」と振り返る。
アンドロイドらしいムダのない動きが生むしなやかさや強度、人間の感情を埋め込まれた瞳としての正義感や想いが混然一体となった迫力のある映像が楽しめる。西内さんは「撮影中はCGや編集が加わったら、さらに迫力が増すだろうなってワクワクした気持ちでいましたし、出来上がった作品を見た時は、自分ではやれないことが現実になっていて感動しましたね」と満足そうにほほえむ。
また“完璧な相手”であるジルとの最終決戦では「『だめ、キューティー、負けちゃだめ』って、自分の中で応援しながら戦っていた」といい、「とにかくジルにやられっぱなしで、受け身の演技も大変でしたね。タイミングを合わせないとちゃんと戦っているふうに見えないので。それでも私、何回か当てちゃって、カットがかかった瞬間、『ごめんなさい、大丈夫?』っていうのもありました」と照れ笑い。あまりの激しさにバトルスーツが「ビリッと破れたりもあった」というが、「やっぱり着ると気が引き締まるというか、ものすごくフィットしていたので、また機会があったら着たいですね」と明かしていた。
今回、劇中で西内さんは赤と黒を基調にしたバトルスーツ以外にも、胸元をあらわにしたパーティードレスや、ウエスト部分を露出させたミニ丈ワンピース、さらにはクールな男装(女性とのキスも?)など、モデル出身らしく華麗な“七変化”で見るものを魅了してくれている。「まさか男装も入ってくるとは!」と笑いつつ、「これはキューティーハニーだからこそできる変身だと思いますし、ファッションショーのような華やかさもあって、いろいろな顔、髪形が見られるというのも一つの見どころだ。理想が詰まった映画だなって」と語る。
さらに西内さんは「現場ではほぼ裸の時がありました」と打ち明けると、「寝そべっているシーンとか、バトルスーツに変身するシーンは、肌にまとわりつくように、あとから編集でCGでつけたので、現場では裸状態、大事なところは肌色で(隠して)。周りの男性スタッフさんからは見ていいのか、見ちゃいけないのかって雰囲気が漂っていて、逆にこっちが恥ずかしがっていたら、それが伝染するので堂々としていましたね。どうぞ、どうぞって(笑い)。そういう意味での覚悟はいりましたね」と振り返った。
初めて“座長”として挑んだ撮影現場について「とにかく限界がきても、できるだけ背筋をピンッとして『やるぞ!』って、前向きな姿勢や空気が伝わっていたらいいなと思いつつ、先輩方もたくさんいましたので、あまり意識せずにみんなで作り上げた感じですね」としみじみとする西内さん。続けて「みんなで作り上げたこの世界観は、劇場でしか味わえない臨場感、カッコよさがある」と力を込めると、「女性も見やすい作品にもなっているので、キューティーハニーのファンだけじゃなくて、今までの作品を知らない人、家族でも楽しめるので一度、見てもらって素直な感想を聞かせていただけたらなって思います」とメッセージを送った。
<プロフィル>
1993年12月24日生まれ、福岡県出身。2007年、「ニコラ」(新潮社)の専属モデルとして活動を開始。10年から「Seventeen」(集英社)の専属モデルを務める。「ライラの冒険 黄金の羅針盤」(08年、クリス・ワイツ監督)で日本語吹き替えを担当。映画「レインツリーの国」で映画初出演。ドラ、マでも活躍している。14年には「LOVE EVOLUTION」で歌手デビュー。その年の日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞した。
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