名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
声優の山寺宏一さんの吹き替えの名演を特集した「吹替王国 #11 声優:山寺宏一」が20日午後4時45分から、CS放送の映画専門チャンネル「ムービープラス」で放送される。番組では山寺さんと「ずっと兄貴だと思っている」という声優の大塚明夫さんとの対談が実現。声優として第一線を走り続ける山寺さんと大塚さんに、“声優魂”や互いへの思いなどを聞いた。
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大塚さんと「吹き替えでは若い頃によくコンビを組みました。若い頃から一緒に切磋琢磨(せっさたくま)してきた」という山寺さん。中でも二人が印象に残っている吹き替えの共演は「48時間」だ。大塚さんは「すごかったよ。すごい出来事だった。オレたちが一番新人だった。始まる前に、階段の踊り場で二人で円陣を組んだよね。『やろうぜ!』って」と振り返る。
大塚さんは「山ちゃん(山寺さん)なら、こうするだろうな……とイメージしてやることもある」、山寺さんも「オレもそういうところがあるよ。ニコラス・ケイジをやる時、明夫さんをイメージした。ものまねばっかりしていた。アニメでも洋画でも富山敬さんをイメージしたり。ただ、表面だけですよ。芝居の奥まではまねできない」と互いを意識し合う存在のようだ。
山寺さんは、大塚さんについて「レジェンドに近い存在感」とも語る。「味から深みが最初からあった。ギャップのある演技でも作った感じにならず、違和感がない。無理をしてないのにハマってしまう。我々の世代ではそういう人がいない」と感じているという。大塚さんは、山寺さんの演技を「何でもできるので、人の目はそこに行きがちだよね。深みがあるし、幅も広い。一緒にやりたいと思う人。舞台を一緒にやった時、二人だと1+1が2じゃなくて、3になったりすると感じた」と話す。
さらに、山寺さん「ほかの人とかぶっていたら、負けたくない!と思うけど、明夫さんには思わない。何でだろう? 唯一かもしれない」と話し、大塚さんも「オレもそうだよ」とうなずく。
ともに第一線で活躍し続けてる2人だが、大塚さんは「今、怠けたら、仕事がなくなる……と言い聞かせている」という。「オヤジ(父で声優の周夫さん)が亡くなった日は、仕事をした日の晩だった。僕も現役のまま逝きたい。いつまでも現役でいてやる!と思っている。決めるのは周りですが」と胸の内を明かす。
山寺さんも「いつまでも使いたい!と思われる存在でいたい。ここにきて難しさを感じている。与えられた仕事を一生懸命やるだけだけど、経験を積んで、冷静に見ることができるようになった。昔は勢いでやっていたけど、周りのうまさも分かるようになった。自信を持ったり、難しいと思ったりの繰り返しですよ」と苦労を語る。
「明夫さんに魅力を感じてもらわないとダメだ!と思っている」と語る山寺さん。20日は「ラッシュアワー」「ラッシュアワー2」「マスク」「オースティン・パワーズ:デラックス」の日本語吹き替え版が放送される。名演を一挙に楽しめそうだ。
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