北香那:劇場版アニメの主演声優に抜擢された若手女優の素顔とは? あの人気ドラマに出演

劇場版アニメ「ペンギン・ハイウェイ」の会見に登場した北香那さん
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劇場版アニメ「ペンギン・ハイウェイ」の会見に登場した北香那さん

 「夜は短し歩けよ乙女」や「四畳半神話大系」で知られる森見登美彦さんの人気小説が原作の劇場版アニメ「ペンギン・ハイウェイ」(石田祐康監督)が8月に公開される。主人公の声優に若手女優の北香那(きた・かな)さんが抜擢(ばってき)された。北さんの横顔を紹介する。

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 北さんは、1997年生まれ、東京都出身。10歳のときにミュージカル「赤毛のアン」のアン役で舞台デビューを果たした。2012年に映画「震動」(平野朝美監督)に出演。17年にはテレビドラマ「貴族探偵」(フジテレビ系)にゲスト出演している。先月21日に急逝した大杉漣さんらが主演している連続ドラマ「バイプレイヤーズ〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら〜」(テレビ東京系)シリーズにも、350人のオーディションから選ばれ、大杉さんの付き人件マネジャーのジャスミン役で出演している。

 1日に東京都内で開かれた会見では、石田監督が北さんを起用した理由について「(オーディションで)緊張されていたかもしれない。でもその後の頑張りがあり、一生懸命でアオヤマくんだった。その印象が良かった」と印象を話した。北さんは「声優さんに憧れて、声のお仕事は夢だったので、ドキドキしてオーディションに向かったことを覚えています。どうしゃべろうかと考えて、オーディションではそれを出せたかなと思ってます」と振り返った。だが決まったときは「感極まって泣いてしまった。夢がかなったと思った」と初々しく語った。

 「鉄コン筋クリート」(マイケル・アリアス監督、06年)や「花とアリス殺人事件」(岩井俊二監督、15年)などの劇場版アニメに声優として出演している蒼井さんは、北さんの声の演技について「完璧です。私がいうのも何ですが、初めてではないなと思うぐらい。声優さんをやっていた人みたいな感じだった。私の方が口が回らなかったりしていました」と苦笑い。

 石田監督も「2人の声がメッチャ好き。ハマってくれた。北さんは(声優が)初めてとは思えない」と同意。北さんは会見でもハキハキと答え、20歳とは思えないほど堂々としていた。今後の活躍にも注目だ。

 「ペンギン・ハイウェイ」は、頭の良い小学4年生のアオヤマくん(北さん)の住む町に突然ペンギンたちが現れる。不思議な現象に、仲良しの歯科医院の「お姉さん」(蒼井優さん)が関わっていることを知ったアオヤマくんは、海のない住宅地に現れて消えたペンギンの謎を解く……というストーリー。多くのヒット作を持つ森見さんだが、めずらしく少年時代を描いているため、「自分の原点」というほど特別な存在の作品だという。

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