特撮ドラマ「仮面ライダーエグゼイド」で檀黎斗(だん・くろと)/仮面ライダーゲンムを演じた岩永徹也さんのファースト写真集「Messenger」が14日に発売される。2013年に出演したバラエティー番組「テラスハウス」(フジテレビ系)では「王子」と呼ばれ、「仮面ライダーエグゼイド」で自身を神と呼ぶ狂気に満ちたキャラクターを好演。現在は、クイズ番組などでも活躍する岩永さんに、写真集の見どころや「仮面ライダーエグゼイド」でのキャラクター作り、今後について聞いた。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
「仮面ライダーエグゼイド」で岩永さんが演じた檀黎斗は、仮面ライダーの全てのシステムをつかさどるゲームを開発したゲーム会社「幻夢コーポレーション」の元CEO(最高経営責任者)。檀黎斗は回を追うごとに強烈なキャラクターを発揮し、自身を「檀黎斗神」と称するまでになる。
岩永さんは、当時を振り返り「最初はそういうキャラクターの設定ではなかったんですけど、徐々に変わっていった」と話す。檀黎斗のキャラクターが変化したきっかけは、岩永さんが「檀黎斗が主人公の宝生永夢(えむ)に絶望を与えるシーンで笑い出す」というアドリブを入れたことだったという。「永夢は『みんなを笑顔にするために戦っている』と言うけど、自分が全然笑わないんですよ。だから、僕がやろうと思ったんです。それが採用されて、そこから黎斗のキャラクターが大きく変わっていきました」と明かした。
岩永さんは、自身が「黎斗のように自由に生きてきた」と共通点を話し、「そういう自分自身の良さも入れながら役作りをした」という。マンガのキャラクターを役作りの参考にしたこともあり、第23話で檀黎斗が“消去”される場面では、「黎斗はこれまで神がかり的な生き方をしてきたけど、最後は人間として死んでいく。その惨めな感じは『デスノート』のキラもあんな感じだったのかなと思って、ちょっと意識しました」と語った。
岩永さんは檀黎斗について「そんなに万人に受けるキャラクターではないと思うし、嫌われてもいいと思って演じていた」と語る。実際、檀黎斗のキャラクターはファンの間で大きな反響を呼んだ。3部作で展開されたVシネマ「仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング」でも、檀黎斗は強烈なインパクトを残している。
「次は何になりたいか?」と聞くと、「怪物になりたいです」と回答。「進化をしていきたいと思っているんです。あまり理解されなくてもいいので、好きなことをいっぱいやって怪物になりたい。ドラマもやるし、クイズ番組でも結果出す。他の人にはまねできないことをやってみたいです」と意欲を見せた。
今後、挑戦したいのは声優の仕事だという。自身のTwitterで自作のマンガをアップしている岩永さんは「オファーを待つのではなくて、そのマンガをアニメ化して、声優をやりたいですね」と願望を語る。「見た目は年齢を重ねると変わっていくけど、声はずっとその時の記憶のまま残っていく。『セーラームーン』の三石琴乃さん(月野うさぎ役)のように、みんながその声を知っているというのがカッコいい。あとは、マンガ家さんも顔は出さないけど、作品や名前は有名ですよね。その方向で僕も何か一つ欲しいなと思っています」と思いを語った。
最初にハマったアニメは「ドラえもん」だという。「小さい頃にずっとハマっていて、地元の友達は僕のことを『ドラえもん博士』と思っています。『ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー これができたら100万円!!』のドラえもんのクイズ大会に応募したこともあります。受からなかったんですけどね」とエピソードを明かした。
ドラえもんのひみつ道具の中では「通りぬけフープ」が好きだったそうだ。「例えば、牢屋(ろうや)に入れられた時に、タケコプターは逃げられないし、どこでもドアは大きくて収納が大変。だから通りぬけフープがいいなと」と幼い頃に考えていたという。岩永さんは「何でも知っているドラえもんが好き。道具を持っていなかったとしてもドラえもんが欲しい」と楽しそうに語ってくれた。
今回のファースト写真集「Messenger」には岩永さんの写真はもちろん、自作の歌詞やポエム、イラストも掲載されている。「『カッコいい』とか『可愛い』ではなくて、『面白かった』『感動した』と言ってもらえるようなものを目指しました」という岩永さん。一つの枠にとどまらない活躍を見せる岩永さんが、今後どんな怪物になるのか、期待したい。
<プロフィル>
1986年10月16日生まれ、長崎県出身。2009年に男性ファッション誌「MEN’S NON‐NO(メンズノンノ)」(集英社)の専属モデルオーディションに合格しデビュー。13年にバラエティー番組「テラスハウス」(フジテレビ系)に出演。16~17年に特撮ドラマ「仮面ライダーエグゼイド」に檀黎斗/仮面ライダーゲンム役で出演。高IQの人だけが入会できる「JAPAN MENSA」会員。認定薬剤師、カラーセラピストトレーナーなどの資格を持つ。
週に約100本(再放送含む)のアニメを視聴し、アニメを使った町おこしのアドバイザーなども務めるアニメコラムニストの小新井涼さんのコラム「小新井涼のアニメ考」が約10年の歴史に幕を…
人気マンガ「恋は雨上がりのように」などで知られる眉月じゅんさんの最新作が原作のテレビアニメ「九龍ジェネリックロマンス」が、2025年4月からテレビ東京系で放送されることが分かった…
人気コスプレーヤーの伊織もえさんが、「ヤングアニマル」(白泉社)で連載中の“もふもふ騎士×エルフ娘”ファンタジーマンガが原作のテレビアニメ「Sランクモンスターの<<ベヒーモス>>…
「進撃の巨人」「SPY×FAMILY」などで知られるWIT STUDIOのオリジナルテレビアニメ「ローリング☆ガールズ」の放送開始10周年を記念して、全12話のオールナイト上映…
ゴルフをテーマにしたオリジナルテレビアニメ「空色ユーティリティ」とゴルフ雑誌「週刊ゴルフダイジェスト」(ゴルフダイジェスト社)で連載中のゴルフマンガが原作のテレビアニメ「オーイ!…