アート、エンターテインメント、アニメ、マンガの優れた作品を顕彰する「第21回文化庁メディア芸術祭」(同実行委員会主催)の受賞作品が16日に発表され、エンターテインメント部門でPS4用ソフト「人喰いの大鷲トリコ」(SIE)が大賞に選ばれた。
ウナギノボリ
ついにクライマックス!「不適切にもほどがある!」
「人喰いの大鷲トリコ」は、翼を持つ巨大な獣「トリコ」と少年が協力しながら謎や仕掛けを解いていくアクションアドベンチャー。「ICO」や「ワンダと巨像」で知られるゲームクリエーターの上田文人さんが制作したゲームで、2009年に発表され、数回にわたる延期を経て16年12月に発売された。
文化庁メディア芸術祭はアート、エンターテインメント、アニメ、マンガの4部門において優れた作品を顕彰すると共に、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバル。今年度は世界98の国と地域から応募された4192作品の中から、大賞、優秀賞、新人賞が発表された。
マンガ部門では、池辺葵さんの短編集「ねぇ、ママ」、アニメーション部門では、劇場版アニメ「夜明け告げるルーのうた」(湯浅政明監督)と「この世界の片隅に」(片渕須直監督)の2作品がそれぞれ大賞に選ばれた。アート部門では、砂漠と海のそれぞれの映像にデジタル処理を行うことで、オリジナルの風景を超越する「メタ・ランドスケープ」を引き出すインスタレーションプロジェクト「Interstices/Opus I‐Opus II」(チュニジアのヘイサム・ザカリアさん)が大賞を受賞した。
内覧会・贈呈式は6月12日、受賞作品などを展示する受賞作品展は6月13~24日に国立新美術館で行われる。
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