9月に亡くなった女優の樹木希林さんが出演した映画「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」(大森立嗣監督)の初日舞台あいさつが13日、東京都内で行われ、出席した女優の黒木華さん、多部未華子さんらが樹木さんへの思いを語った。黒木さんは「本当にご一緒できてよかった。人間性としてすごくカッコいいと思うことが多かった」と振り返り、樹木さんに伝えたいことを聞かれると「初日迎えましたよ。多分一緒にいると思います」と語った。
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
黒木さんは、樹木さんについて「すごく映画を見たりしている方で知識も豊富でした。自分が役者さんとしてやらなければいけないことは、本当にたくさんあるんだなと思いました」と話していた。
多部さんは「ご一緒する前はやっぱり恐れ多いというか怖いイメージのほうがすごく強かった」と話し、「でも撮影中にお話しをする機会をいただいたりとか、スタッフさんにかけている言葉を聞いていると、必ず愛があるというか、必ず一人一人と向き合ってお話ししているというか。お芝居に対する姿勢もそうですし、作品に対する、人に対する、いろんな姿勢を感じることができたことが、自分にとってはすごく貴重な経験だった」と振り返った。
舞台あいさつには、鶴田真由さん、原作者の森下典子さん、大森監督も出席。鶴田さんは「亡くなる直前でしたが、本当にご一緒できてよかった。樹木さんはご自分にうそをつかない方。筋が通っているといいますか、そのたたずまいに教えていただくことがたくさんあった。出会えてよかったなと思う女優さんの一人です」と思いを明かした。
大森監督は「京都でお会いして、随分お痩せになっているなと思って。きょうお会いできると思っていたのですごく残念なのですが、この映画で(樹木さんに)出会えてよかった。僕の財産になっていくんじゃないかと思っています」とコメント。
森下さんは「樹木さんの訃報を聞いたときに、樹木さんの指の感触を思い出した」と振り返り、撮影現場を訪問した際のエピソードを語った。「現場では、樹木さんが気を使ってくださって、『こっちにいらっしゃい』と声をかけてくれた。臆していると手を引っ張ってくださった。それが、細くてするっとした、すごくきれいな指だったんです。きょうもいらっしゃってくれているんだろうなと思います」としみじみと語っていた。
映画は、人気エッセイストの森下さんが、自身の体験をつづったロングセラーエッセー「日日是好日 『お茶』が教えてくれた15のしあわせ」(新潮文庫)が原作で、お茶と共に人生を歩む女性の、20歳からの20数年間を描く。20歳の大学生・典子(黒木さん)は、同じ年のいとこ・美智子(多部さん)と一緒に、典子宅の近所に住む武田先生(樹木さん)に茶道を習い始める。当初は細かい作法に戸惑うばかりだったが、やがてお茶を通して人生の大切なものに気付いていく……というストーリー。
ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作「モアナと伝説の海2」(12月6日公開、デイブ・デリック・ジュニア監督ほか)のモアナを取り巻く個性豊かな新キャラクターの日本版声優が1…
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」に登場する機関車の玩具「超合金 THE TRAIN(仮)」が、11月15~17日に東京・秋葉原で開催されるイベント「TAMASH…
今年8月に最終回を迎えた特撮ドラマ「仮面ライダーガッチャード」の続編となる、Vシネクスト「仮面ライダーガッチャード GRADUATIONS」に、仮面ライダーヴァルバラド/黒鋼スパ…
11月11日に発表された8~11日の映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)によると、諫山創さんの人気マンガが原作のテレビアニメ「進撃の巨人」の最終章となる「The Final …