俳優の鈴木亮平さんと瑛太さんが3日、鹿児島市・城山で行われたNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」のクランクアップ報告会に出席。主人公の西郷隆盛を演じた鈴木さんは、「昨日鹿児島に入り、南洲墓地へ行き、西郷さんはじめ一人一人の方に『無事撮影を終了させていただきました』という報告をしました。斉彬公のお墓でも同じ報告をさせていただき、そこでやっと本当のクランクアップを迎えられたと思います」と完走を実感。「これまで毎日毎日西郷さんに見られて恥ずかしくないお芝居、あとは人間としてそうあれているかということを自問自答してきました。ようやく、お墓で報告できたことで、一つ区切りがついたと思います」と語った。
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一方、西郷の盟友・大久保利通役の瑛太さんは、「少しでも多くの人に大久保利通という人が成し遂げたことを伝えたいということをクランクインするときに思っていたので、今回のドラマでは今までとは全然違う大久保利通像を見せられたのではないかということを感じています。自分自身が最後まで大久保を愛し、その大久保の生き様を見せられた結果として、自分としても俳優としての財産になりました」と話した。
鈴木さんは瑛太さんとの共演を振り返り「なんとも言えない、強烈な、印象に残るシーンをたくさん重ねてきたので、本当に昔からずっと一緒に大きな目標に向かってやってきた仲間だという気になっています。実際初めて一緒にお仕事させていただいたのは1年ちょっと前なのですが、子供の頃からやっているような不思議な感覚があります」と語った。
さらに「打ち上げのスピーチで瑛太君が壇上から『亮平君、生きたね』って言ってくれたんですよ。まさにその言葉に尽きるなと。俺たちはそれぞれの人生を生きたし、2人のシーンでは絶対に心から西郷と大久保の2人を生きていたと自信を持って言える関係というのはなかなかないと思いますので、一緒に生きたというところに尽きると思います」と感慨深げに語った。
瑛太さんも「自分の中では鈴木亮平=西郷隆盛だったので、ずっと青年期から演じていく中でも背中を見てきて、やっぱり鈴木亮平はすごいなということを常に感じながらシーンを作っていきました。2人の芝居では、予定調和ではなく、より良く変化させて2人にしかできない世界観・空間をいかに作れるか、そしてそれを作品として残せるか。そしてそれを実際に実践できたので、それは本当に亮平君としかできないことだと思いました。絆というか、深い友情が生まれました」と“友”をたたえていた。
「西郷どん」は大河ドラマ57作目で、西郷隆盛の生涯を描く。NHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送。
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