アニメ質問状:「けものフレンズ2」 謎解き要素いっぱい 今後は衝撃の展開も

テレビアニメ「けものフレンズ2」の一場面(C)けものフレンズプロジェクト2A
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テレビアニメ「けものフレンズ2」の一場面(C)けものフレンズプロジェクト2A

 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、アニメなどが人気の「けものフレンズ」の新作テレビアニメ「けものフレンズ2」です。アニメを制作するトマソンの沼田心之介プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。

ウナギノボリ

 --作品の概要と魅力は?

 「ケロロ軍曹」の作者、吉崎観音先生がコンセプトデザインを務める新たな世界として誕生した「けものフレンズプロジェクト」は、現在コミックやゲーム、さらにはリアル動物園コラボなどのメディアミックス展開によって、幅広い層から支持をいただいております。そのプロジェクトの一つがテレビアニメ「けものフレンズ2」です。

 この世界のどこかに作られた超巨大動物園・ジャパリパークを舞台に、動物がヒトの姿になったフレンズたちの大冒険を描いております。「けものフレンズ2」は薄暗い廃虚で目を覚ましたキュルルと、フレンズのサーバル、カラカルが一緒にキュルルの家を探す旅に出るところから始まります。

 旅の途中で出会う個性あふれるフレンズたちも含め、動物の特徴や動きを追求し、細かく表現しているのがこの作品の魅力です。また、前作では出なかったフレンズがたくさん出ていたり、謎解きの楽しさも魅力の一つだと思います。日常を見ることで現代人が忘れてしまった優しさや純粋さ、どこか懐かしくほっこりするような思いを共有できたらと思います。そして、子供たちにも「けものフレンズ」を通して、動物に興味を持っていただき、幅広い方々に動物園に足を運んでもらえたら幸いです。

 --アニメにするときに心がけたことは?

 面白さって何だろう?って考えた時にいろいろな面白さがあって。単純にお笑い的な滑稽(こっけい)な面白さであったり、予想外の裏切られる面白さ。知的好奇心が刺激される面白さ。共感や感動の琴線に触れる面白さ。「けものフレンズ」には全ての要素が詰まっていると思います。その魅力がより多くの方に届くように分かりやすさ、伝わりやすさを考えました。また、前作を見ていない方にも楽しめるような作りになっていると思います。

 また、3DCGアニメーションですが、手描きのレイアウト、原画の工程を挟んでおります。それによって、より2Dの動きなどを表現できると考えたからです。ただ、アクションシーンなどはCGの滑らかな動きのよさを生かしてフルコマで動かしているところもあります。

 --作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?

 監督含め、各ポジションのトップにいらっしゃる方々とお仕事ができること自体がありがたく、うれしかったことです。アニメプロデューサーの仕事の一つとして調整という役割があり、多くの方が関わっているプロジェクトなので、すべての人が納得できることは難しいので、落としどころを見つけることが大変でした。

 --今後の見どころを教えてください。

 冒頭にも話しましたが、各話に新しいフレンズが出てますので、ぜひ注目していただきたいです! また、謎解き要素もいっぱいちりばめておきました。まだSNS上で話題になっていない部分もあったりして……あれと、あれがつながってる!?とか、いろいろ想像して楽しんでいただけると大変うれしいです。

 そして、主人公のキュルルがいったいどこにたどり着くのか?という部分が大きな見どころなのですが、近いところでいいますと、次放送の5、6話は衝撃の展開となっておりますのでぜひ見ていただきたいです……!

 --ファンへ一言お願いします。

 個人的なことで恐縮ですが、ツイッターのフォロワーが500人を超えました!(笑い) このプロジェクトを担当していなければ、注目を集めることもなかったので、とても光栄に思います。期待してくださってる方に楽しんでもらえるように作品作りに励みたいと思います。

トマソン アニメーションプロデューサー 沼田心之介

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