海獣の子供:劇場版アニメの予告編公開 音楽・久石譲「かなりチャレンジをした」

劇場版アニメ「海獣の子供」の一場面 (C)2019 五十嵐大介・小学館/「海獣の子供」製作委員会
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劇場版アニメ「海獣の子供」の一場面 (C)2019 五十嵐大介・小学館/「海獣の子供」製作委員会

 「リトル・フォレスト」などの五十嵐大介さんのマンガが原作の劇場版アニメ「海獣の子供」(渡辺歩監督、6月7日公開)の予告編が9日、公開された。予告編は、海が盛り上がり巨大なザトウクジラが登場するシーンや、大量の魚が泳ぐ美しい海の描写などが収められている。音楽を担当した久石譲さんは「全編を通してミニマルミュージックのスタイルを貫いたので、映画音楽としてはかなりチャレンジをしたと思います」とコメントを寄せている。

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 約1分の予告編は、「海で起きるほとんどのことは、誰にも気づかれない」というコピーから始まり、主人公の琉花がジュゴンに育てられた少年の海と空に出会う場面や、琉花が幼い頃に体験した不思議な思い出のシーンも描かれている。

 「海獣の子供」は、五十嵐さんがマンガ誌「IKKI」(小学館、現在は休刊)で2005~11年に連載したマンガ。友人にケガをさせた少女の琉花が、ジュゴンに育てられた不思議な少年・海と空に出会い、港町と水族館を舞台にさまざまな冒険を繰り広げるというストーリー。アニメは、「鉄コン筋クリート」などのSTUDIO4℃が制作する。女優の芦田愛菜さんが主人公・琉花、石橋陽彩(ひいろ)さんが海、窪塚愛流(あいる)さんが空の声優を務める。

 ◇久石譲さんのコメント全文

 この映画の面白さは、ストーリーとして予測できないところにあります。哲学的であるともいえます。全編を通してミニマルミュージックのスタイルを貫いたので、映画音楽としてはかなりチャレンジをしたと思います。宇宙の記憶の息遣い、生命の躍動感など見る人のイマジネーションを駆り立てる作品です。音楽と映像によって見る人の感覚が開放されて楽しめることを期待します。

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