お笑いコンビ「霜降り明星」が、9月に配信が始まったスマートフォン用アプリ「ゼノンザード」(バンダイ)のCMに出演する。せいやさんがゲームに夢中になり過ぎ、解散の危機を迎える……という衝撃の展開。粗品さん、せいやさんは実際に「ゼノンザード」をプレーし、すっかり夢中なようだ。過去には、ゲームのことでけんかになったこともあるという。2人に、同ゲームの魅力、実際にもあったという解散の危機について聞いた。
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「ゼノンザード」は、カードゲーム対戦特化型AIを搭載しているのが特徴。将棋ソフト「Ponanza(ポナンザ)」を開発したHEROZ(ヒーローズ)のAI技術を活用した。今までのカードゲームのようにパターン化されたCPUとの対戦だけではなく、プレーを通じてAIを育成でき、人間とAIの対戦、人間とAIの共闘を楽しめる。人気ライトノベル「ブギーポップ」シリーズなどの上遠野浩平さんがストーリー、世界観の原案などを手がけ、「ソードアート・オンライン」「魔法科高校の劣等生」などの人気ライトノベルの編集者として知られる三木一馬さんが代表取締役のストレートエッジとバンダイが原作を手がけることも話題になっている。
ゲーム好きとしても知られる粗品さんは「ゼノンザード」をプレーして驚くことがあった。「カードゲームは結構好きなのですが、ほかにはない要素がいっぱいあるのが新鮮ですね。例えば、相手のターンに介入してカードを出せたりとか、移動権が通常1ターンに1回あるんですけど、移動権を増やす効果のあるデッキを組めたり」と話す。
一方、せいやさんはカードゲームに詳しくないというが、「ゼノンザード」はすんなりプレーできた。「初心者に優しいんです。AIがサポートしてくれるので、カードゲームが得意じゃない僕でもプレーできる。とっつきやすいし、優しいゲームですね。AIには、こんな感じで戦うんや!と教えてもらえます。最初のルールもAIに教えてもらえる。やり込んでいくと、AIに教えてもらったことの意味も分かってくる。つまずかずにプレーできるんですよね」とすっかりハマっている様子だ。
重要な要素になっているAIについて粗品さんは「例えば従来のゲームのオートプレーは、なんでやねん!?となることもありました。でも『ゼノンザード』のAIは最善の選択でサポートしてくれる。素晴らしい技術です。AIとバトルするとAIの強さも感じます」と舌を巻く。
粗品さんは「ゼノンザード」をプレーすればするほどハマっているようで「ランカーになります。今後、デッキの流行も出てくると思いますが、粗品のデッキをはやらせるのが夢ですね。大会もあれば、出てみたいですね。まだまだではありますが」と目標がある。
せいやさんの目標は「粗品を倒すこと」といい「粗品にバカにされているんですよ。僕も大会で活躍したい」と息巻くが、粗品さんは「(せいやさんは)基本的なところができていないのでね」と鼻で笑う。
せいやさんは、粗品さんと比較するとゲームの腕は劣るようだが「今の僕は成長していますからね。(粗品さんは)分かっていないですね。ゲームの勝負にお笑いは要りませんから。やりますわ!」と対抗心を燃やす。
「霜降り明星」の2人は仲が良いことでも知られているが、ゲームになると別のようで、せいやさんは「粗品の家でゲームをやることもあるのですが、ゲームの時はけんかになる。コンビ、お笑いなどは考えず、(本名の)佐々木、石川として戦う。ゲームではボケないですよ」と話し、粗品さんも「ゲームは別ですからね!」とうなずく。
「ゼノンザード」のCMは「霜降り明星」の2人が解散の危機を迎える……という衝撃の展開。仲良しコンビならではのCMで、せいやさんは「ゲーム以外でけんかはないですよ。でも、実は最初から解散の危機だったんです。粗品がピンで活躍しているにもかかわらず、素人の僕と組んだので、周囲から『解散しろ!』の嵐でした。それを2人で乗り越えた。それからは(解散の危機は)ないですね」と明かす。
しかし、せいやさんは「これまで2人だからこそやってこられましたが、今日、粗品に『ゼノンザード』のプレーについてバカにされたので、その信頼もなくなりました!」とも話す。仲が良いからこその発言ではあるが、ゲームに臨む2人の姿勢は真剣そのもの。「ゼノンザード」の勝負でも火花を散らすことになりそうだ。