高校サッカー:応援歌に史上初デビュー前の現役高校生を起用 最年少16歳・三阪咲が歌う「繋げ!」に決定

「第98回全国高校サッカー選手権大会」の応援歌を歌う三阪咲さん
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「第98回全国高校サッカー選手権大会」の応援歌を歌う三阪咲さん

 12月30日に開幕する「第98回全国高校サッカー選手権大会」の応援歌に、歌手デビュー前の現役高校生・三阪咲(みさか・さき)さんが起用されたことが10月16日、明らかになった。これまで、 絢香さんやmiwaさん、大原櫻子さん、コブクロ、いきものがかり、GReeeeN、Little Glee Monsterらが歌ってきた応援歌を、デビュー前の高校生が担当するのは今回が初。また現在16歳の三阪さんは応援歌アーティストとして最年少となる。

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 三阪さんは2003年4月23日生まれ、大阪府出身。11歳で歌手を目指すようになり、12歳から路上ライブを行ってきた。今年1月にテレビ番組に出演したことをきっかけに注目を集め、現在ツイッターのフォロワー数は約14万人、インスタグラムのフォロワー数は約17万人。TikTokでの関連動画再生数は合計で約4000万回を超えるなど、SNS上や動画サイトで高い人気を誇っている。8月にオリジナル曲「今だけは好きなものを好きでいたい」のミュージックビデオを公開すると、1週間で約50万回再生を突破。さらには10月に新曲「Say Good Night」のミュージックビデオを公開。2日で約10万回再生され、現在も再生回数が伸び続けているという。

 今年の応援歌は、そんな三阪さんが作詞を手掛けた「繋げ!」。さらに今回は初の試みとして「みんなのアンセム」を制作。応援歌と「みんなのアンセム」の2曲で大会を盛り上げていくといい、全国数カ所の地区大会決勝では「キックオフライブ」と称して、三阪さんが会場で生歌を披露する。

 応援歌アーティストの話が来たとき「『自分でいいのかな』という不安はありましたが、せっかく選んでいただいたからには頑張ろう、という気持ちになりました」という三阪さんは、「サッカーはボールをつないでゴールに向かっていきますが、選手の皆さんも高校生活が終わって次の道に行くとき、サッカーを通して頑張ってきたことが未来につながるようにどんどん進んでいってほしいという思いと、皆さんと同じく私自身も今頑張っていること、努力していることが未来につながるように、という思いから、『繋げ!』というタイトルにしました」と明かす。

 また「今までで一番気持ちを込めて歌詞を書きました。この曲がサッカーをしている全国の方々に届いたらいいなと思いますし、それ以外の方々にもこの曲を聞いて、頑張ろうって思ってもらえる曲になったらいいなと思います」と話しており、「サッカーをやるときに頑張ろうと思えたり、将来サッカーでなくても何か頑張りたいときにこの曲がそばにあったりとか、何年後かにまた思い出せるような、一生の思い出になる曲になったらいいなと思います」と思いを語っている。

 日本テレビスポーツ局の岡本和孝プロデューサーは、「今大会の番組キャッチフレーズは『夢 ツナグ 未来』です。『夢への強い思いが未来を 切り開いていく』という放送コンセプトです。このコンセプトに合った応援歌を検討し始めたのは、前回大会が終わった直後の今年1月でした。半年以上にわたってスタッフ間で検討していく中で浮上してきたのが三阪咲さんでした」と明かした上で、「SNSや動画サイトで注目を浴びていて、 地元・大阪では、人が集まりすぎて路上ライブができないほどの人気。歌手になりたいという夢に向かって自ら行動し、応援してくださる皆さんの支えもあって、一歩一歩未来への階段を上っています。 そんな選手と同年代の三阪咲さんに応援歌をお願いすれば、選手権に挑む高校生たちが心から共感できる曲を歌ってもらえるのではと考えました」と説明している。

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